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06月17日-05号

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  1. 佐久市議会 1993-06-17
    06月17日-05号


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    平成 5年  6月 定例会(第2回)    平成5年佐久市議会第2回定例会会議録(第5日目)◯議事日程(第5号) 平成5年6月17日(木)午前10時開議     開議宣告日程第1 会議録署名議員指名日程第2 意見書案上程、説明、質疑、討論、採決      意見書案第4号 政治改革の実現を求める意見書の提出について日程第3 一般質問      ------------------------◯出席議員(28名)    3番  工藤秀一君    4番  鈴木宮夫君    5番  木内 均君    6番  草間利夫君    7番  佐藤袈裟重君   8番  市川律子君    9番  土屋征男君   10番  武田今朝治君   11番  木村善市君   12番  高橋偉夫君   16番  高見沢秀明君  17番  上原 泉君   18番  金井 昭君   19番  中嶋長市郎君   20番  上原誠夫君   21番  依田一治君   22番  土屋儀一君   23番  清水洋太郎君   24番  秋山久衛君   28番  木内喜美江君   29番  鈴木茂男君   30番  碓氷泰弘君   31番  臼田 勝君   32番  小林浜治郎君   33番  池田康行君   34番  重田悦夫君   35番  秋山 功君   36番  小林茂太君      ------------------------◯欠席議員(なし)      ------------------------◯説明のため出席した者  市長     三浦大助君    助役    角田邦男君  収入役    木内徳雄君    総務部長  森角芳蔵君                  保健福祉  民生部長   須江吉介君          土屋 勝君                  部長  経済部長   小須田芳雄君   建設部長  平林 泰君  都市開発         岩井和洲与志君  消防部長  小池八郎君  部長  浅間病院                  教育  ・みすず苑  阿部知正君          中澤光治君                  委員長  事務長  教育長    大井季夫君    教育次長  奥原秀雄君  選管  委員長    大塚康次君    監査委員  伴野元二君  職務代理  選管書記                  農業委員  長・監査   市川 源君          荻原徳雄君                  会長  事務局長  農委         桜井長夫君    庶務課長  菊池正雄君  事務局長  秘書広報            企画調整         木内 捷君          小林宏造君  課長              課長  財政課長   神津良一郎君      ------------------------◯事務局職員出席者  議会事務            議会事務         田村忠重           北澤 馨  局長              局次長  庶務議事         依田秀一     書記    雫田俊三  係長  書記     大塚芳暢     書記    小林いち子 △開議 午前10時00分 ○議長(工藤秀一君) おはようございます。 現在までの出席議員は28名であります。定足数を超えております。 よって、直ちに本日の会議を開きます。      ------------------------ △報告事項 ○議長(工藤秀一君) 選挙管理委員長、茂木伯治君が公務出張のため、本日の会議に委員長職務代理、大塚康次君が代理出席する旨、届け出がなされておりますので、ご承知願います。 清水洋太郎君から1件、意見書案提出がなされました。意見書案第4号であります。この取り扱いについては、議会運営委員会において、本日上程し説明、質疑ののち討論、採決を願うことにご協議願っておりますので、ご了承を願います。 本日の議事は日程第5号をもって進めます。      ------------------------ △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(工藤秀一君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において  17番  上原 泉君  18番  金井 昭君 の2名の方を指名いたします。      ------------------------議会運営委員長報告 ○議長(工藤秀一君) 本日議会運営委員会が開かれまして、議事日程の順序変更についてご協議してありますので、その結果について委員長より報告願うことにしました。 議会運営委員長、木村君。 ◆議会運営委員長(木村善市君) おはようございます。 それでは、委員会の報告をいたします。 今朝、本日の議事日程の順序変更について、議会運営委員会を開催いたしましたので、その結果をご報告申し上げます。 新聞、テレビ等の報道によりますと、本日午前宮沢内閣不信任決議案を野党側が提出するのを受け、早ければ本日午後衆議院本会議で採決される見通しとなったというようなことで、可決される可能性もあり、その場合、宮沢首相は直ちに衆議院を解散し、総選挙に踏み切るというような報道がされております。 私ども議会は、本日日程第3で意見書案第4号 政治改革の実現を求める意見書の提出についてを上程する予定になっておりますが、この際、日程の順序を変更し、衆議院が解散される前に提案し対応するということになりましたので、ご了承願います。 以上であります。 ○議長(工藤秀一君) お諮りいたします。ただいま委員長から報告されたとおり、日程の順序を変更し日程第3、意見書第4号を審議いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(工藤秀一君) ご異議なしと認めます。 よって、この日程を順序を変更し日程第3を審議することに決めました。       ------------------------ △日程第2 意見書案上程、説明、質疑、討論、採決 ○議長(工藤秀一君) 日程第2、意見書案第4号を議題といたします。 意見書案第4号の朗読をいたさせます。 議会事務局次長、北澤君。         議会事務局次長朗読(別紙) ○議長(工藤秀一君) 提出者から提案理由の説明を求めます。 23番、清水君。 ◆23番(清水洋太郎君) 意見書案第4号の提案の説明をいたします。 当市議会では、平成4年の10月26日に意見書案を可決いたしまして、政治改革に対しまして早急に解決をしていただきたいというふうなことを各行政官庁に申し上げたところでございます。 そこで、我々といたしましては、どうしても今国会の政治改革につきまして決着をつけていただき、なお審議をするんだったらば継続をして、これを廃案というふうな恰好にしていただかないで、なお継続をしていっていただきたいと。それには会期を延長してやっていただきたいということを特に申し上げたいというわけでございます。 会期を延長すれば、自民党が党議決定をいたしました単純小選挙区制の案でも採決という方法によって、多少は改革の努力が継続ができると。例えば、また参議院に送付されても与野党逆転の中ではございますが、当然否決をされるというふうに予測をしておるわけでございますが、そういうふうな否決をされても、それを踏まえまして与野党折衝を1からやり直す時間が持てるんではないかと。ぜひ会期を延長して、議会で政治改革4法案、全部これを解決をしていただければいいわけでございますが、たとえ1つの法案でも糸口として解決をしていただきたいと。 例えば、選挙制度の問題でございますが、そういうふうなことでも、ぜひ手をかけていただきたいというふうな、国民また市民、我々全員の願いであるというふうなことを理解いたしまして、きょう大変一般質問の日程ではございますが、ご理解をいただきまして会期延長をしていただきまして、また再度この問題につきまして妥協点を見つけていただきいたと、こういう切なる願いを込めまして提案をしたわけでございます。 ご理解をいただきまして、皆さんのご賛同をお願いを申し上げる次第でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(工藤秀一君) これより質疑に入ります。 順次発言を許します。 質疑はありませんか。         (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(工藤秀一君) これをもって質疑を終結いたします。 お諮りいたします。本案は討論を省略し、これより採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(工藤秀一君) ご異議なしと認めます。 よって、討論を省略し採決いたします。 意見書案第4号は原案どおり決することにご異議ありませんか。         (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(工藤秀一君) ご異議なしと認めます。 よって、意見書案第4号は原案どおり可決されました。 ただいま可決されました意見書の取扱については、議長において一任願います。      ------------------------
    ○議長(工藤秀一君) 佐久市大字志賀 536-1、工藤光三さんほか17名から傍聴の申し込みがあり、これを許可してありますのでご承知願います。      ------------------------ △日程第3 一般質問 ○議長(工藤秀一君) 日程第3、これより昨日に引き続き市政に対する一般質問を行います。 現在残っている通告者は、木内均君ほか5名であります。 本日は木内均君からの質問を許します。 5番、木内君。 ◆5番(木内均君) 皆さん、おはようございます。 去る4月4日の佐久市会議員選挙で、大変多くの皆さんからご支持をいただき、初当選を飾らせていただきましてから2ケ月余、ようやく本会議での発言の機会をいただきました。 本日の衆議院本会議では、政治改革、選挙制度の改革をめぐり、宮沢内閣の不信任案が提出され、場合によっては可決、衆議院解散があるかもしれないという本日6月17日、日本の政治が大きく変わるかもしれないという大変緊迫したこの日に、佐久市で初めての20代議員として、この壇場で質問をすることができる感激をひしひしと感じております。 今まさに時代が大きく変わりつつあります。今まで絶対視されてきた体制や価値観が崩れてきております。私たちの生活は一体どうなっていくのでございましょうか。 生産性や効率性をひたすら追い求めてきた時代は、今や終焉を迎えようとしております。代わって、やすらぎ、ゆとり、自然、人間性、感性が重視される時代が到来しつつあります。それは、一人ひとりが生きがいや働きがいを見つけ、人間らしさを追求していく時代、自己実現と個性尊重の時代でございます。 ライフスタイル同様、私たちが生活の基盤としている佐久市も、三浦市長ご指摘のとおり、大変大きな変化が予想されております。本年3月27日の上信越自動車道佐久インターの供用開始や長野冬季オリンピックまでに開通する北陸新幹線新駅といった高速交通網の時代に我が佐久市もおくればせながら突入していくわけでございます。 こういった高速交通網の時代、東京首都圏と短時間で地域が結ばれる時代になってきますと、文化は新幹線に乗ってやってくる。人や物やお金や機能は高速道路に乗ってやってくるといった考え方に陥りがちでございます。 確かに、地方の文化を中央に輸出する、中央の機能や人やお金を引っ張ってくるといった大きな武器にもなるわけでございますが、しかし、実際はその逆になることが多いのでございます。 東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県を中心にしました首都圏には、 3,000万人もの人々が生活をしております。日本人の何と4人に1人はこの東京首都圏にいるわけでございます。この 3,000万人の首都圏と、わずか6万3,000人の地方都市とでは最初から勝負になろうはずもございません。 そこでは、どういった現象が起こるかと申しますと、新幹線に乗って、高速道路に乗って、ますます若い人は東京首都圏に吸い寄せられていく。地方のお金も、物も、機能も、ますます首都圏に吸い寄せられていくといった現象が起こってくるわけでございます。 かつて、情報化社会になると東京一極集中が是正され、これからは地方の時代が到来するといった説が持てはやされたことがございました。これは、情報通信システムの発達により、東京にいても地方にいても情報格差がなくなり、それならば地価の安い地方に企業の機能を移転させた方がメリットがあるからだと説明されていたわけでございます。 がしかし、実際には東京一極集中がより一層進んだのでございます。日本中どこにいても情報格差がなくなってまいりますと、企業はどこでほかの企業と区別化をするのかといった問題が出てくるわけでございます。そのときに、人と人とのコミュニケーション、つまり人と人とが直接会ってビジネスの話をすることが最も重視をされたわけでございます。 最も人が集まっているのはどこか、それは東京首都圏でございます。したがって、企業は東京にある機能をそのままにして置く、あるいはもっと強化をしたわけでございます。ここに地方の時代は砂上の楼閣となったのでございます。 したがって、現在のIターン、Jターン、Uターンの微増を見て、これからも大丈夫だなどと喜んでいられるときではないのでございます。 今まさに佐久市は地域社会の取り組み方いかんでは、地域発展の大きなチャンスにも無政策な都市荒廃のピンチにもなる両刃の剣、高速交通網の、高速道路や新幹線を持とうとしているわけでございます。 今この時期の対応が佐久の将来、20年後、30年後、いや40年、50年後を決めると言っても過言ではない大切な時期を迎えているわけでございます。 今の佐久市には、後世の批判に十分耐え得る都市政策が求められているのでございます。過去の経験を大切にしつつも、それにとらわれない柔軟な思想や発想を持ち、佐久にしかない個性あるまちづくり、都市政策が求められております。 と同時に、我々市民に問われておりますのは、中央レベルの古くさい発想、保守か革新かなどというものではなく、現状か未来かの重要な選択なのでございます。 祖先から脈々と受け継がれてきた故郷佐久を愛し、自信を持って、そして誇りを持って次世代に引き継ぐため、夢のある佐久市づくりのため、私は地道な議員活動を続けてまいる所存でございます。 以上、申し上げましたような基本的な政治姿勢と申しますか、政治信念、時代認識を持ちまして、本日は3点ほどご質問をさせていただきます。 まず1点目は、佐久市の第二次総合計画と土地利用計画についてです。2点目は、佐久市が8つほど掲げております都市宣言についてでございます。そして、3点目は、98年長野冬季オリンピックのボランティアに関することをお聞きいたします。 最初の、総合計画と土地利用につきましては、10万都市の建設、50万経済圏の形成、公園都市の建設、のびやかな人づくり、第三次総合計画の策定の5項目につきまして質問をさせていただきます。 このうち、10万都市の建設、50万経済圏の形成、公園都市の建設の3項目につきましては、信政会の代表質問と重複をいたしますので、簡単に触れさせていただく程度にいたします。 ただ一番残念に思いますのは、「今豊かさの創世期、まほろば技術・文化都市を目指して」という大変すばらしいタイトルがついている第二次佐久市総合計画の改定計画があまり市民に知られていないということでございます。 ごらんのように、大変立派な、中身についても立派であるというふうに確信をいたしておるわけでございますが、市民の関心をあまり引いていないという残念な事実がございます。広報で宣伝しただけでは不十分であったのか、あるいは市民不在のままに総合計画が策定されてしまったのか、市民無関心の原因につきまして詳しいことはわかり兼ねますが、後でお願いをいたしますが、第三次総合計画策定に当たりましては、ぜひ市民総参加の策定プロセスをとっていただきたいとお願いをするわけでございます。 それではまず、土地利用計画の中の10万都市の建設につきまして質問をさせていただきます。 この中では、住宅1万戸建設計画がうたわれており、具体的には1小学校通学区域、1住宅団地整備が提言されているわけでございますが、各団地の規模はどのようにしていくのか、また分譲の仕方はどのような方法をとっていくのかといったことを信政会の代表質問に引き続き、改めてお聞きをいたします。 また、公園都市の建設につきましては、生活環境向上のため、市内緑化や全戸水洗化施策を今まで以上の積極的姿勢をもちまして推進をお願いする次第でございます。 続きまして、のびやかな人づくりにつきまして質問をいたしますが、本日は特に教育、国内交流・国際交流、福祉、高齢者対策、コミュニティ、地域社会の問題を重点にお聞きいたします。 まず、小・中学生の教育についてでございますが、この財政難のおり、義務教育に深いご理解を示していただき、中込中学校に引き続き、市内最後の改築となりました東中学校の全面改築の一部予算、設計料などを今回の補正予算に計上していただきましたことに対しまして、地元地区、関係者の議員の1人として敬意を表する次第でございます。 あとは、義務教育最後の3年間を勉強にスポーツに文化活動にと、青春の若いエネルギーを燃焼させるのにふさわしい校舎の1日も早い完成が待たれるわけでございます。 ところで、義務教育に関する質問はまたの機会に譲るといたしまして、本日は子供たちの課外活動に対する市の支援体制につきまして質問をいたします。 市関係者の皆さんのご努力によりまして、スポーツ少年団の活動が大変活発になってまいりました。このことに関しまして、まずは感謝を申し上げさせていただきます。引き続き子供たちの健全育成のため、諸施策を充実させていただきたいと思います。 ところで、全市見渡してみましても、スポーツが得手な子供たちばかりとは限りません。中には絵を書くのが得意だ、歌が上手だ、楽器がうまく弾ける、星を観察するのが好きだといった文化、芸術面を得意としている子供たちも大変多いわけでございます。 そこで、そういった子供たちをサポートする体制として、文化少年団といったような発想が出てこないものだろうかとお尋ねをいたします。 次に、国内交流と国際交流につきましてご質問いたします。 現在、佐久市は静岡県の清水市、神津島村、秋田県の矢島町と国内交流、フランスのアバロン市と国際姉妹都市の提携を結んでいるわけでございますが、もっと交流の機運を盛り上げるはできないだろうかと思っております。 2階ロビーに佐久市の特産品と並んで清水市、神津島村、矢島町の特産品が展示をされているわけでございますが、残念ながら地図もなく、よほど地理に明るい人でないとどこにあるのか、ピンとこない状態でございます。さらに、アバロンに至ってはほとんど展示もないといった現状でございます。 ひとつお願いでございますが、地図、パネル、写真展示をした姉妹都市コーナーを設置していただいたり、市勢要覧にも載せていただきたいと希望するものでございます。 さらに、国内交流につきましてお聞きいたしますが、交流の輪をほかの市町村にも広げていくお考えがあるのかお尋ねいたします。 例えば、長野県、北海道、福井県、岐阜県、香川県、徳島県には、同じ字、池に田と書く池田町があり、大阪の池田市とも交流をし、全国池田サミットというものを開催いたしております。1市6町で協力してふるさと通信を発行したり、特産品販売のパンフレットを作成したり、パスポートを発行したりという大変ユニークな活動を展開いたしております。ことしの10月には、岐阜県池田町で第9回サミットを開催するというほど深い交流が続いております。 日本全国を見回してみますと、例えば愛知県一色町にある「佐久島」などは佐久市と同じ字を書く佐久という地名を持った地域もあるようでございます。そういった地域とも、これから交流していくことができないものだろうかとお尋ねをいたします。 さらに、国際交流についてお聞きをいたします。 昨今、地方自治体レベルでの国際交流が大変盛んになり、積極的に進められているわけでございます。佐久市はまだ自治体レベルの国際交流が盛んになる前の昭和51年にフランス・アバロン市と姉妹都市を締結した、いわば先進自治体でございますが、さらに積極的に国際交流を進めていただきたいと希望をするわけでございます。 貿易摩擦、農産物の輸入自由化要求や、国際貢献、開発援助といったさまざまな国際問題が国内に影響を及ぼすような時代になってまいりました現在、お互いの国民性の理解、文化の理解は非常に重要になってくるわけでございます。 そこで、まずは中学1年生から勉強を始める英語を活かした英語圏との交流ができないものだろうかと考えております。英語圏の姉妹都市にふるさと創生基金を使った中学生を派遣したり、あるいはアシスタント・イングリッシュティチャー、英語助手を迎え入れたりするような計画、佐久市オリジナルの英語圏との交流を新たに積み上げていく計画があるのかどうか、お聞きをいたします。 続いて、福祉につきましてお願いをいたします。 先日の信政会代表質問の際も、三浦市長からは旧三井小学校などの跡地利用に触れられ、段階的に各地にデイ・サービスセンターを設置していくというお話でございましたが、ぜひとも力強い福祉施策を講じていただきたいと願っております。 先日も、高齢化率等の数字も出ましたが、どうも高齢化率が高いと社会の活力が削がれていくような暗い気持ちになってしまいがちでございますが、佐久市は高齢化社会の先進地であるという逆転の発想、前向きの姿勢を打ち出し、佐久市モデルと言われるような福祉政策を展開していただきたいと希望をいたしております。 また、先日の市長のご指摘のとおり、老人性痴呆対策が最重要課題であることは間違いのないことでございますが、それと並行して高齢な健康者の生きがい対策にもぜひお力を入れていただきたいとお願いする次第でございます。これは、佐久のまちづくりとも関係してまいりますが、例えば内山のコスモス街道のように、老人会や老人クラブといった老人団体がまちづくりや地域社会の活動に参画をするとき、市としても金銭的なものも含めて支援していく体制が整っているのかどうかお聞きをいたします。 先日、平政会の代表質問の際、保健福祉部長からは運営補助金を交付しているとの答弁がございましたが、具体的にはどういった補助をしているのかお聞きをいたします。 さて、続きましてコミュニティ、地域社会の問題についてお尋ねをいたします。 総合計画や土地利用計画でうたう10万都市を建設するということになりますと、佐久市に新たに新住民を4万人迎えるということになります。三浦市長のおっしゃるとおり、東京圏への通勤・通学圏になってまいりますと、10万都市の建設はかなり高い確率で、しかも早期実現の可能性をもってくるわけでございますが、新たに発生する問題も考えていかなければならないと思っております。 その1つが、コミュニティ、地域社会の問題ではないかと考えております。千葉県や埼玉県には、通勤の場が東京、生活のほとんどの時間を東京で費やす、いわゆる千葉都民、埼玉都民と呼ばれるようなサラリーマンが多いわけでございます。千葉や埼玉にある自宅には、ただ寝るために帰るというような住民がおります。 そういった多くのサラリーマンは、コミュニティ、地域社会の活動に参加することもほとんどなく、ただそこに住んでいるだけといった感覚しか持ち合わせておりません。 佐久市がせっかく待望の10万都市を建設しても、佐久都民と呼ばれるような、新たな新住民を生み出したのでは何のための10万都市なのかわからなくなってしまいます。 そこで、市長にお伺いいたしますが、こういった新住民にどうやって佐久市に対するアイデンティティーを持ってもらうのか、コミュニティ活動に参加してもらうのかということをお聞きいたします。 次に、第三次総合計画の策定作業につきまして、現在までに明らかになっている具体的なプロセス、策定期間であるとか、策定方法などにつきましてお伺いをいたします。 以上で、第二次総合計画と土地利用計画に関する質問を終了させていただき、2点目の佐久市の都市宣言につきましてご質問をいたします。 現在、佐久市では交通安全都市宣言、明るい選挙都市宣言、省エネルギー都市宣言、平和都市宣言、非核都市宣言、部落解放都市宣言、スポーツ都市宣言、青色申告振替納税推進都市宣言の8つの都市宣言の看板を市庁舎正面の道路脇に堂々と掲げているわけでございますが、それぞれにつきまして、関係の部長に現在の取り組み状況をお聞かせいただきたいと思います。 がしかし、時間の関係もございますので、第2質問のときに詳しくお聞きをすることといたします。 最後に、長野オリンピックのボランティアにつきましてご質問をいたします。 これは、先日の信政会の代表質問でも採り上げていただいた問題ではございますが、具体的な答弁がいただけませんでしたので、改めてお聞きをいたします。 もともとボランティアという英単語、動詞の意味には奉仕、援助などを自発的に申し出る、買って出るという意味がございまして、佐久市議会の議員や理事者の方々も自発的に胸にオリンピックのバッジをつけ機運を盛り上げているわけでございます。 そこで、この県民挙げての国際的大イベントに佐久市も自発的に進んで協力はできないものだろうかとお伺いをする次第でございます。 例えば、英語助手にお願いをしてレッスン希望のある職員や市民に英会話教室を開いていただき、98年のオリンピックに市派遣のボランティアとして協力するといったことは、いかがなものでございましょうか。 今から始めましたら5年間という時間があるわけでございますから、かなりの効果が上がるものと期待できるわけでございます。市長の見解をお聞きしたいと思います。 以上、質問いたしますのでご答弁をいただきたいわけでございますが、今大変はやりのJリーグ流に言うところの熱烈な佐久市議会サポーターが昨日に引き続き傍聴にいらしておりますので、ひとつわかりやすいご答弁をお願いする次第でございます。 ○議長(工藤秀一君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) おはようございます。 それでは、木内議員のご質問に順次お答えを申し上げます。 最初に、木内議員質問の前に今の時代背景に対するいろんなご認識のご意見いただきました。ありがとうございました。 私も市長になりましてから、本当に今時代の動きがあまりにも激しいのでびっくりしておるわけです。この4年間で新聞雑誌の時代の標語が3回も変わりました。 最初は、私の就任した当時は非常に景気のいいときでありまして、フィランソロピーの時代、企業の社会貢献活動なんていうのが盛んに行われた時代であります。次の年には、もう今度はその標語が消えまして、トランセンドの時代、もう今までの枠を取っ払ってこれから考えろよと。去年当たりになりましたら、もうパラダイムなき時代、先ほど木内議員がちょっと中身をおっしゃってました。もう前こうやった、今までこうであった。判例とか規範というものが全く役にたたない時代になりました。 本当にこの4年間に新聞雑誌の時代のテーマが3回も変わると、今までないことではないだろうかと、やはり今時代は物から心、競争から共生、そして今、先ほどお話ございましたように、やすらぎなんていうのが今時代のテーマになってきておりますが、やっぱりこれも私は時代の流れだろうと思います。 かつて、日本が工業化社会という言葉が盛んにはやりましたが、その次に今度は情報化社会なんという、21世紀に向かってこれからはバイオの社会、バイオの社会ということになりますと、当然もう命という問題がものすごい議論をされてまいりまして、技術という問題も、物的技術から知的技術に社会は様変わりをしてまいります。 こうした動きは、やっぱり私どもこうして舵取りをしてますと、きちっとやっぱり認識をしてないと舵取りを間違うと、常に私も反省をしながら今舵取りをやっておりますが、何せもう日本の社会を根本的に変えるような動きになってまいりました。その点は十分ひとつこれから勉強もし、取り組んでまいりたいと思っておりますので、どうぞひとつ木内議員にもいろいろご指導をお願い申し上げます。 そこで、ご質問の第1点でございますが、10万都市の建設についてのご質問がございました。10万都市の建設また50万経済圏の建設とよく言われる言葉でありますが、第二次総合計画におきまして、将来像をまほろば技術・文化都市と、こういうことで設定をいたしまして、この将来像を達成のための超長期目標として掲げた標語でございます。 土地利用計画では、高速交通網の整備によりまして、首都圏との時間距離が大幅に短縮をいたしまして、通勤・通学が可能になるわけであります。 このような、大きな転機が佐久市の超長期目標であった10万都市の建設、それから50万経済圏の形成、この実現可能な目標にだんだん近づいてくるんではないかと思っております。 10万都市の建設のために、この計画期間を人材誘致の15年と位置づけておりまして、Iターン、Uターン、それからJターン、そういう施策の推進を図りながら、これからの受け皿として住宅1万戸計画というのを掲げてございます。 この施策といたしましては、人口増加に起因いたします小・中学校の整備を最小限にとどめるなどの行政投資の効果、経済効率といいますか、そういうことも考えていかなきゃなりません。市の地域内における集積と過疎化の調整を行うということなんでしょうか、1 小学校通学区域1住宅団地、この整備を推進するということになっているわけでございます。 また、50万経済圏の形成では、均衡ある産業構造の確立と広域的事業の推進を掲げまして、農業、商業、工業等の将来像を見据えた均衡ある発展に資すると、こういうことになっております。 公園都市の建設につきましては、第二次総合計画におきまして住む人々が潤いやゆとりを持ち、生き生きと生活できる都市の総称として公園都市という名前を掲げてございまして、全戸水洗化、それから緑化の推進、こういう施策の展開を現在しているわけでございます。 土地利用計画というのは、国土利用計画法に基づき定めたものでございますので、土地利用の指針を示すものでございまして、その性格上具体的な施策に言及できない点もございますが、今後第三次総合計画とか、あるいは農業振興地域整備計画、それから都市計画等に施策を示して実行計画の裏付けをやってまいりたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。 それから、地域社会のご質問がございましたが、ここで一緒にお答えしたほうがいいと思いますが、良好な地域社会の形成には、行政の担う役割と、それから地域住民の果たす役割があるわけでございます。 行政の担う役割につきましては、地域活動が活発にできる施設整備を進めておりまして、良好な地域環境の確保と、地域社会の形成を支援しておるわけでございます。 また、首都圏のベッドタウンのように寝泊まりするだけじゃなくて、地域社会に根づくような、佐久市独自の顔を持った地域社会づくりをしてほしいというご質問につきましては、当然、人口の定住化を前提とした施策の展開により、人口増加を図るわけでございまして、首都圏周辺の状況とは異なると考えております。 例えば、人材誘致施策の展開は、雇用の場の確保と一体となって行うものでありますし、首都圏に新幹線通勤をする人でも、地域に魅力ある職場が確保できれば、佐久で勤めていただけると思いますので、リサーチパークの整備等によりまして、優良な企業誘致を図って佐久に定住し、ふるさと佐久といえるような人口増加と地域社会づくりを進めていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 次に、建設したばかりの、これは時間がありませんので、ちょっと答弁を差し控えさせていただきますが、そして、さっき佐久市のアイデンティティーは何か、これはもう一番大事なことでございまして、やっぱり佐久市の個性は何だ、そこをこれからきちっと定めていかなきゃいかんと思うんですが、私はやっぱり佐久のアンデンティティーは何だといったら、農村文化、まず広く、こう言いたいと思いますが、そして中身の説明もしたいんですけども、ちょっと1時間では答弁の方が多くなっちゃいますので、ちょっと失礼をさせていただきます。 それから、公園都市の建設の質問がございましたが、自然と調和して潤いとやすらぎのある公園都市の形成を図ると、これはもう当然のことでございまして、昨年度から民有地への積極的な緑化推進のための生け垣設置事業だとか、花と緑のまちづくり推進モデル地区を指定しまして、緑化事業を進めております。 なお、昨年度は生け垣設置事業におきまして、設置距離 330メートルが緑化されました補助対象10名のうち、事業所が1カ所ございますが、金額22万7,000 円でございますけれども、わずかでも今進めているわけでございます。 それから、またモデル地区といたまして3カ所、これは中込の橋場、それから志賀の中宿、それから新子田地区を指定して、今事業が行われました。 なお、地域緑化におきましては、過去公共施設の緑化として 1,047本の緑化木が植栽されておりまして、これからもひとつ積極的に緑化問題には取り組んでまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 それから、その次が教育関係はまた教育長からご答弁申し上げますし、それから国内・国際交流につきましても、教育長からご答弁申し上げますが、これからやはり国内・国際交流というのは本当に大事なことであるわけです。やっぱりこれからの世の中、井の中の蛙じゃ、とってもやっていけません。 したがって、議員おっしゃられるようなことは、これからやはり常に頭に入れて考えてなきゃいかんと思いますが、今議員から、交流の輪を他の市町村にも広げるかと、こういう質問がございました。まず広げるために、ことしはコスモスサミットを、コスモスの市花としている市町村、このサミットをこの秋開催する予定でございます。全国82の市町村に呼びかけております。 そういうことを、ひとつきっかけにしながら、これからやっぱり人との交流というのは、人の交流というのは大変大事なことだと思っておりますし、それから国際交流も本当に大事なことだと思います。 その次の、英語圏との姉妹都市の推進についてということになりますが、やっぱり日本の国にいますと、まず英語圏との交流ということになるんじゃないでしょうか。 そういうことで、これからも努めてまいりますが、この英語圏の姉妹都市の推進について、現在今おっしゃいましたように、佐久市はフランスのアバロン市との姉妹都市の提携をいたしております。もうアバロン市との交流も16年を経過いたしました。親善協会の皆さん方のご尽力によって、2つの市の相互訪問事業が行われて今日に至っているわけでございますが、この間、日・仏の経済状況の相違などから、幾つかのご意見をいただいております。そしてまた、新聞紙上では姉妹都市選びは慎重にといった問題の提起も一方でなされているわけでございます。 しかしながら、昨今の国際化の進展という社会情勢の変化を見過ごすことはこれはできません。姉妹都市提携をいたす場合、例えば、今貿易摩擦という国際問題が生じておりますが、やはり相手国の経済、そして政治情勢を理解することが私は大事なことではないかと考えております。 いずれにいたしましても、世界の共通語ともいえます英語圏との良縁があれば、地理的、歴史的背景、あるいは人口規模、産業文化など十分調査をする中で、ひとつこれから大きな課題とさせていただきます。 私もときどき中央官庁のいろんな審議会、委員会の席に行くことがありますが、私がまだ現職のころは外国の資料というのは本当にわずかでございました。したがって、それを英文から日本文に直して大臣にご説明して会議でみんな日本語に直してやったんですが、このごろもう資料の2割ぐらいは英文そのまま出ております。聞きましたら、とても今大臣にいちいち翻訳してなんか説明する時間はないよと、もう本当に要訳だけポッポッと日本語にして大臣に説明しているわけですが、まして会議で中身の翻訳の説明なんかひとつもありません。全く読めないともう、会議の中の意味がわからん時代です。今中央官庁の状態ですから、こういうところまで及んできませんが、やがてそういうことはこの都市にも及んで来るだろうと思います。 先ほどから出ております木内議員、アイデンティティーなんておっしゃいましたけれども、わからない方もたくさんおられると思うんです。やっぱりこれから、これだけ国際化されたら英語に慣れるということは、本当に大事なことだと思うんです。 私は、もしこれで景気が立ち直って予算が少し自由になりましたら、少し子供たち夏休みにどこか荒船山荘でも押し込めて、英語のトーニングの合宿でもやろうかなあなんて考えておるんですが、こういう厳しい時代ですので、少しひとつ税収の動きなんかも見ていきたいと思っておりますが、ともかく、やっぱり英語に慣れるということ。そして外人に慣れるということ、一番大事なことだと思うんですが、とりあえず、ふるさと基金で今アメリカへホームステイ出しております。帰ってきた子供たちのお母さん方に聞くと、もうすっかり英語をやりたいという意欲が全く帰ってきて違っちゃったと。本当にいいことだと思うんです。もう私どもの年代はそう英語を使う必要はないわけですから、先が短いですし、木内議員ぐらいの年代だと、やっぱりこれからもう本当に英語の社会になってくるだろうと思います。 ひとつ木内議員も外国経験長いわけですから、どうぞひとつこれからも佐久市内の子供たちのご指導もあわせてお願い申し上げたいと思います。 それから、デイ・サービスセンターの整備の話がございました。 先ほどちょっと三井の小学校跡地の話がございましたが、私もこれでもう少し税収がちょっと大丈夫だなという見込みが立ったら、本当に即座に取りかかりたい施設であります。 しかし、ことしは東中学校という非常にものすごいお金のかかる仕事をまずやって、少し税収の動きを見ながら三井小学校跡地も、これは私の公約でありますのでやらせていただきたいと思っております。どうかちょっとこの税収の動きを見させていただきたいと思います。 そして、高齢者の問題ちょっとおっしゃってましたが、老人性痴呆の問題はご賛同いただきましてありがとうございました。やはり健康な人に対する生きがい対策というのも、これはもちろん物から心の時代ですから、大事なことになってまいります。 最近、大分県ではじめた1村1品運動なんていう言葉でありましたが、最近は1村1楽運動だそうでございます。1つの村でも1つのみんなで楽しむ何か持とうじゃないかと、そういう時代になってまいりました。これも生きがい対策の本当に1つだと思っておりますし、おっしゃるように、文化少年団なんていうの、これから音楽へ、いろんな分野でやっていかなきゃならない問題だと思いますが、ひとつここら当たりはまた、公民館活動の中でもひとつ考えていただきたいと思っております。 いずれにいたしましても、これから日本で若い人たちの労働力というのが非常になくなってまいりますと、これから高齢者、婦女子、外国人、やっぱりこういったひとつの集団に対してのいろんな配慮というものは必要になってくるんではないかと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。 それから、その次のご質問ですが、第三次総合計画のご質問がございましたが、第三次総合計画の策定に当たりましては、市民参加の計画づくりはできないかというご質問でございます。 代表質問の中でもお答え申し上げましたが、総合計画策定に当たりましては、佐久市総合計画審議会条例によりまして、委員の方々にご審議をいただいて策定作業を進めていくわけでございますが、委員構成の中に市の議会をはじめ、各界からの幅広い方々にご参加をいただいて策定作業を進めてまいりました。 また、市民参加のあり方につきましては、各世代にアンケートを実施するなどの方法によりまして、市民の声を反映してきたつもりであります。なるべく多くの市民の皆さんの声を聞いて、今後ともやっていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 そして、最後に都市宣言の問題でございますが、佐久市におきましてはもう議員の皆様、また市民の皆様のご理解をいただいて交通安全都市の宣言をはじめ、8つの都市宣言が行われております。 これらの宣言は、そのときの世相を背景に、崇高な目的達成のために議会と相図りながら宣言をしてまいりました。そして、宣言を行うごとに、その宣言のもとに市民全員の心をひとつにまとめ、また対外的には佐久市の市政をアピールできたものと理解をしております。 しかしながら、いずれの宣言におきましても、宣言をしたらそれで終わるということではございません。宣言の精神を理解していただくべく、その都度啓蒙看板を設置するなどしてアピールをしてきたところでございます。 これからも、これらの宣言を擁護し、機会あるごとに必要な施策を講じながら宣言の目的達成のため努力していきたいと思っております。 なお、広報佐久において佐久市の都市宣言シリーズで市民に対しまして今啓発をしているところでございます。 それぞれの細部につきましては、また関係部長からご答弁をさせますので、よろしくお願いを申し上げます。あと細部につきまして、関係の部長からご答弁申し上げます。 ○議長(工藤秀一君) 教育長、大井君。 ◎教育長(大井季夫君) のびやかな人づくりについて、特に青少年の健全育成について、佐久市が実施している健全育成事業の現況はどうかというご質問にお答えを申し上げます。 佐久市においては、のびやかな人づくりが市の教育の基本方針でございます。この基本方針では、創造力と個性あふれるたくましい、また人権を尊重して勤労を重んじる豊かな心を持ち、知・徳・体が調和のとれた、いわゆるのびやかな人づくりを目標としておるわけでございます。 この実現のためには、今までの本会議でもご説明申し上げましたが、学校、地域、家庭の三者がそれぞれの教育機能を果たし、相連携しつつ、この青少年の育成に当たることが最も大事であると、こう踏まえております。 これからの青少年が国際社会の中で生活していくためには、国際感覚を身につけることが大事であります。そのための事業も計画的に進めてまいっております。 佐久市では、現在青少年健全育成推進員という方を教育委員会でご委嘱を申し上げまして、 140名でございますが、この皆さん方にご苦労をいただいて総合的な地域社会に合った青少年の健全育成事業を行っていただいております。 例えば、活動の状況の一例でございますが、青少年の推進員の皆さんが中心となってスポーツ大会をやったり、あるいは地域の古老から話を聞いたり、あるいはお宮やお寺の清掃活動をやったり、あるいは親子三世代のスポーツ交流をやったりと、さまざまな活動、あるいは郷土の伝統継承の行事活動、あるいはこうした奉仕活動等を各地域で特色を生かしながら育成活動として推進をしていただいておるのが現状でございます。 その次に、国内・国際交流について、佐久市が行っておる事業状況はどうかと、こういうご質問でございます。 なお、先ほどの健全育成事業でスポーツのみならず、芸術、文化等にも幅広く目を向けた文化少年団というようなものを児童・生徒の課外活動として考えたらどうかというお話でございます。非常に大事なことでございまして、今週休2日制で子供が土曜日休みになりますが、公民館で年間事業計画の中で野鳥の、朝早く起きて声を聞くとか、植物採集をするとか、星座観測の教室とかいうような子供たちにあった事業内容も組みまして、親子ともどもそうした活動に参加できるようなことも行っております。 それから一方、図書館等では非常に図書館の利用が多くなってきております。移動図書館等も充実をして遠隔の地の子供たちでもその図書活動に十分活用できるようにということで、今おっしゃる文化活動的なものも十分採り入れてやっております。 今後も、こういうことは大事にしてやっていきたいというように、健全育成とはイコールスポーツ活動だというだけにならないように、十分その点も配慮しながら取り組んでまいりたいと、こう思っております。 次に、この国際・国内交流の問題でございますが、先ほども市長の方からお話がございましたが、ふるさと創生人材育成事業ということを佐久市ではもっぱら青少年の活動ということで、この創生基金を果実運用ということで事業をさせていただいております。これは、私は県下でも非常に注目をされまして、いろんな会合でその実情を問われます。佐久市は立派なことをやるということでほめられておるわけですけれども、この事業につきましては2つあります。 1つは、この中学3年生を対象とした中学生の海外研修事業であるわけであります。もう1つが、中学の1、2年生を対象とした少年洋上セミナー事業であるわけであります。 この国際化時代を迎えた佐久市の青少年が、広く他国の文化、歴史、風俗、自然などに接して、国際感覚を養い、世界の中の日本を見つめて郷土愛を培おうとすることは大変大事なことであると位置づけまして、この2つの事業の概要を、ごく時間がございませんので大ざっぱに申し上げます。 海外研修でございますが、本年は3回目を迎えました。研修地はアメリカ合衆国のカリフォルニア州のサンフランシスコ近郊のモデストという約10万の市であります。 内容は、一般家庭にホームスティを行い研修を行います。期間は8月の1日から10日間、研修生徒は10名であります。応募31名の中から人選をいたしまして、各4中学校が最低は2人は参加できるような方法で実施をする予定で目下事前研修に取り組んでおります。 もう1つの、洋上セミナーの事業でありますが、これは姉妹都市であります清水市にあります東海大学の海洋調査船、望星丸という調査船をお借りまして、私どもの中学生1、2年生と清水市の中学生、静岡市の中学生と、3市で班編成をしましてこの事業を行っております。ことしは4年目を迎えました。男子18、女子18、計36名で、8月9日から12日までの4日間行う予定で今、これもこの間抽選会が終わりまして、57名の応募の中から36名を抽選をいたしまして事前研修に入りました。 また、お話のAETの件でございますが、国際交流の趣旨も踏まえまして、佐久市では平成3年の8月から外国人英語指導助手、いわゆるAETという外国人を雇用しまして、市内の4中学校を英語の巡回指導をしております。狙いはもう申すまでもございません。外国の文化、考え方、生活習慣などの理解を生の英語を通して子供たちが身につけようということで、大変な子供たちに興味、関心を持たれまして、英語に対する意欲も沸いてきておるという成果であります。 本年は、8月から今までの1名に対してもう1名を増員をして2名にして、中学校だけでなく、当初から要望がありましたが、なかなかそこまでいかない小学校とか、あるいは児童館とか、あるいは一般青年もというような話もありますが、この2名に増員することによって、こうした国際感覚の要請に当たってまいりたいということで、また本議会でもその予算をお願いをしておるところでございます。 英語圏との姉妹都市につきましては、先ほど市長の方から、それでいいですね。 あと、オリンピックの件につきましては、次長の方からご説明させます。 以上でございます。 ○議長(工藤秀一君) 5番、木内君。 ◆5番(木内均君) それぞれ各部長からお答えをいただく質問が残っているわけでございますが、どうしてもその前に、ひとつさらにお願いをしておくことがございますので、時間の範囲内でお願いをさせていたくわけでございます。 まず、10万都市の建設等、今さまざまな質問に対しまして市長、教育長から前向きなご答弁をいただきありがとうございました。 10万都市の建設につきましては、小・中学校の設置等最小限にした効率のよい、最小限の行政の力を導入して最大限の効果を挙げるというお答えが常々返ってきておりますが、ひとつこれはお願いがございまして、例えば、東地区ですと紅雲台団地あるいは駒場の団地の開発というのがございました。 紅雲台団地を開発したときに、平根の小学校の児童は一時的にはふえたわけでございますが、そののち児童が減ってしまったと。逆に現在東中学校は駒場団地の開発によりまして、東小学校、東中学校の児童・生徒数が極端にふえてきておる。しかも、東小学校に関しては、小学校の教室も今足りないといったような状態にもなってきております。 ですから、そういった住宅の開発と、それから教育機関の方と常に連携をとっていただきまして、効率的な住宅団地の建設、それから学校教育の方をやっていただきたいとお願いをするわけでございます。 また、第三次総合計画につきましては、市民総参加の形でということでお願いをしてありますが、ぜひまたアンケート調査などをやっていただいたり、各種会合を開いていただいたりして、市民の方々の声を吸い上げていただきたいというお願いを持っております。 また、総合計画というのはどうしても努力目標的なものになりがちでございますが、ひとつアクションプログラムと申しますか、行動計画、具体的な行動計画もあわせてつくっていただきたいとお願いをするわけでございます。 都市宣言につきましては、8つほどございますが、今はちょっ割愛をさせていただきまして、もう1つ、重大なAETの問題がございますので、AETの問題をさらに議論をさせていただきたいと思います。 本日の読売新聞、またきのうの、昨日のニュース等で今春の公立高校の入試で英語の平均点がアップしていると、特にヒヤリング問題で顕著であると、その原因はAETの成果が実ったのではないかという県の教育委員会のコメントが出ているわけでございますが、この佐久市もことしの8月からはもう1人AET助手をふやしていただけるということでございます。 先ほど、市長さんからも財政が許せば子供たちの合宿を、英語合宿をというお答えもございした。また先日の市長の答弁の中では、児童館にAETを派遣して子供たちと早くから接していただくという、そういったお答えもいただきました。ぜひその輪をもっと広げていたきたいとお願いをするわけでございます。 先ほど市長、教育長の方から答弁がございました公民館活動等を利用して文化少年団等、あるいはAETを使った英語教室等をというお話がございましたので、私も公民館運営審議会委員を仰せつかっておりますので、ぜひ積極的に提言をしてまいりたいと考えております。 また、効果的な姉妹都市の交流ということで、私としましても、ぜひ英語圏等いい候補地がございましたら積極的にご提言をさせていたきたいと思います。 また、国内交流につきましても、ことしの秋には82市町村を集めてのコスモスサミットが開催されるということでございますので、これを機にさらなる国内交流の活発化を進めていただきたいとお願いをするわけでございます。 特に重要になってまいりますのが、この佐久にどういった個性を持たせるか、私自身政治活動の間から佐久の顔づくりということで皆様に訴えかけさせていただいたわけでございますが、市長の先ほどの答弁の中には、農村文化がやはり佐久のアイデンティティーであるというお答えがございました。これにはいろいろ議論が出てくると思いますが、本日ここでいろいろ議論を深めている時間がございませんので、また私の考えを別の場所等でぶつけさせていただきたいと考えております。 最後に、保健福祉部長の方に高齢者の老人に対しての資金運用面での補助等についてお聞きをいたしたいと思います。 よろしくお願いいたします。 ○議長(工藤秀一君) 保健福祉部長、土屋君。 ◎保健福祉部長(土屋勝君) 高齢者対策の中で、老人クラブへの具体的な補助の内容ということについてですが、お答えを申し上げたいと思います。 その前にちょっと、この高齢者に対する考え方、ちょっと触れさせていただきたいと思いますが、この高齢者自身が今まで支えられる高齢者像の面が非常に強かったきらいがございます。これからは、高齢者みずからが支えていく高齢者像になっていく。世の中を支えていく高齢者像になっていただきたい。そういう活力を出していただきたい。そういう意味で補助金を出しておるわけでございます。 その補助金の内容ですが、単位老人クラブ加入者1人年 500円、それから単位老人クラブに均等割1万 6,600円、それから連合会に対しては1人当たり年90円、定額で年24万円、さらに単位老人クラブで特色のある地区、年間大体10カ所ぐらいですが5万円から20万円の範囲で補助を申し上げ、さらには敬老会がございますが、敬老会に対してはお1人市から 300円、社会福祉協議会から 500円と、これらの支給を申し上げておるわけでございます。 先ほど申し上げました趣旨によっての補助金でございますので、何分のご指導また議員さんのお立場でのご指導を賜りたいと思います。 以上です。 ○議長(工藤秀一君) 5番、木内君。 ◆5番(木内均君) どうも本日はありがとうございました。 さらに勉強を深めまして市関係者の皆様との議論を深めさせていただきたいと思います。 本日はありがとうございした。 ○議長(工藤秀一君) 木内君の質問は以上で終結いたしました。 次に、金井昭君の質問を許します。 18番、金井君。 ◆18番(金井昭君) 初めて立ちましたこの席で、足元はガタガタふるえております。心臓はカタカタ高鳴っておりますが、そういう中で、ちょっと視野が狭くて内山区に限定したような一般質問でございますが、長年の内山区の懸案でございましたのでさせていただきます。 まず、2点一般質問をさせていただきますが、その質問の内容について説明をいたします。 平成2年の9月内山区長会におきまして、志賀でもやってる、常和でもやっている、瀬戸でもやっている下水道問題が議題になりました。その折りに、とにかくやってる施設を見学しようじゃないかということで、五十貫の処理場、それから東地へまいりました。杉ノ木の下水処理場等を見学いたしまして研究をいたしました。 いずれにしても、大金がかかるんだということで、それぞれの区におきまして貯蓄を始めようと、こういうことで3年の1月から、早いところは月1万円くらいの下水道に備えての貯蓄活動に入りました。遅いところでも平成3年の4月から貯蓄を始めてまいりました。 そうこうしている中に、この下水道設備が整ってくれば水を使うということから、内山区の上水道関係に問題が移ったわけでございます。少し前にさかのぼって、10年くらい前に水道局の方では内山区に対して内山の水を水道局の方へ売ってくれろと、こういう問題があって、冬の期間に各区と懇談会を持ったと。ところが夜の会議でございますので、お酒が入った人が会議に出席をしてくる。そういうふうな中で、会議がごちゃごちゃにされてしまって、出席された皆さんも大変に苦慮して、1回ならず3回も重ねたけれども、遂に目的を達成することができなく、今日になってしまったという水道局長さんの昨年のお話でございました。 しかし、内山区の方で工事をしてほしいというならば、さにあらずということで、下水道の前にまず上水道を一貫してやらなきゃだめじゃないかと、こういうことで、昨年から上水道に変えて、区長会の主題を上水道に変えてまいりました。 私もうかつでおりましたけれども、内山は距離的には9キロございます。松井区から肬水区までは上水道でございますけれども、中村以東、黒田、館ケ澤地籍までは簡易水道でございます。区長会で上水道を取り上げている中に、それぞれの区長から、例えば肬水地区においては、夕方どこの家庭でも水を使うようなときには、水がチョロチョロ水であるという。一番困るのはお風呂を熱くしてしまって入ろうとするときにうめるときだと、何分、何十分かかってうめることがなきないと。それほど肬水地籍にいきますと上水道であっても水圧が弱いという、こういうことが言えるかと思います。 しかし、配慮をしていただきまして、内山の町の上の上の方に園城寺というお寺がございますけれども、そのお寺の下にため池をつくりまして、そこから水圧をかけて落とすようにいたしました結果、多少はよくなったが、蛇口を開いておいて指で押さえるというと水が出なくなってしまうと。 したがって、消火栓設備もございますけれども、ホースはあっても水が出ないという。幸いにも前に肬水区というところは大きな川が流れておりますので、とっさの場合には十分間に合うじゃないかなあと、こんなふうに思うわけでございますけれども、そうする中に、中村区の方から、おれたちは簡易水道なんだけども、どうかすると砂が交じってくると。汚物を取り除くために蛇口のところに汚れを取るものをつけるようですけれども、それがすぐに詰まってしまうという、こんな苦情が中村、苦水、あちらの方から出てまいりました。 じゃ中村、相立、苦水はどこから水源取っているかといいますと、内山の丸正旅館の下を南側に入りますと高谷という岩がございますが、そこの水源から取って3区を配水しているというのが現実でございます。 それから、それ以東は大月、黒田でございますけれども、ちょうどトンネルの手前にドライブイン草笛というのがございますが、あのドライブインの北側に牛馬沢というところがございます。そこの水源から1カ所、それから館ケ澤の奥の方、館ケ澤の開拓地の一番上ですけども、そこの1カ所から水を取って、ちょうど内山大橋の下でそれを合流させまして、初谷温泉の入り口の黒田、大月区へ配水しているわけです。 去年春でございますけれども、事業家が大月区に家を建てると、こんな話が出ました。大月の区長が水道局の方に行って水道施設をお願いしたならば、今の水量では配水をするわけにはいかないということで、建設がストップになりました。 そんなようなことから、これではいかんなあということで、区長会後、下水道、上水道併用していろいろと問題にしてまいりました。その結果、何としてもここでやってもらわなきゃ困るという。特に今回の選挙になりまして、今ようき、簡易水道ということはおかしいぞという、そんな声も出ました。何としても、ここでやっていただこうじゃないかという。 先月30日の信毎を見ますというと、ちょうど6月の1日から6日までが水道週間になっておりまして、佐久水道企業団の細かいことが、昭和30年から水道事業を始められて今日になって、上水道が何軒、簡易水道を利用しておる地区が何地区と、細かい戸数、人割がここに出ておりますけれども、内山区としては、とにかく家を建てたくも建てられないというのが現状のようです。 青木製材所というのがございますけども、あそこの外交員の方に聞きましたら、現在水があれば家が建てられるという家庭が20軒ぐらいはあると、私もつい最近館ケ澤に行きました。4カ所水を取っております。佐久水道の方に水を送っているところには大きな林がにゅうにゅうしておって、フェンスで囲われて安全を保っております。黒田地区の人たちのやつは、館ヶ澤の水を取るためにコンクリートでつくって、それを各家庭に配水していると、たまりかねて、清水さんという人が大きなポリタンクを持って来まして、それを業者をたのんで埋めた。埋めたけれども地下水の水圧に押されてポックリ出ちゃったという、役に立たないという、現在そのポリタンクはその現場にありますけれども、そんなふうにして黒田地区の人たちは個々に水源を求めて水道生活、水を使って生活しているというのが現実でございます。 牛馬川沢の水と館ケ澤の水を合流して大月、黒田に送水するときに、館ケ澤地籍もこの水を使うようにするよと、そう言われたけれども、今日まだその水が来ていない。したがって、私たちはここで自分で、自力で水源を求めているんだと。しかし、自分でつくったものだから、これは水道局の市の方に無償で幾らよこせじゃなくて、無償でやるから、ぜひ上水道にしていただけないかと。 県の方へいきますと、県庁の中では佐久市は長野県の東玄関だと言われます。佐久市にまいりますと、コスモス街道と言いますし、関東一円で今コスモス街道、佐久市は知らなくてもコスモス街道を知らないものはございません。 先ほど木内議員のご指摘にございましたように、老人会が53年から始めた大事業です。それを老人会だけではだめですので、現在は区長会、内山区全体でコスモス街道を盛り上げて整地から植えるから草取りから全部やって、お祭を重ねること昨年で5回を終わりました。ことしが第6回目です。市長の方から、先ほどコスモスのイベントをやるというお話もございましたが、老人会も内山の区長会もそんな点で喜んでおります。 そういう中にあって、水が上水道でなくて簡易水道だということなんですけれども、何としてもご理解をいただいて、14日以来の代表質問、きのうきょうの一般質問の中、大型プロジェクトを抱えまして大変だと思いますけれども、そういう中にあって、問題は家を建てたくも家が建てられないということです。ぜひご理解をいただいて、解決策をお願いしたいと、こう思うわけでございます。 次に2点目ですけども、橋の改良です。館ケ澤というところに行きますとコンクリートの橋がございます。長さ 4.5メートルぐらい、幅3メーターあるかないかでございますが、この橋の改良も私が区長になった当時から出ました。とにかく4トン車以上は通れない。しかし、この開拓地は今別荘ブームなんだと。したがって、どんどん建たっております。この間行きましたときも、大きなのが建たっていましたけれども、とにかく橋が狭いために、建設、建築材料を積んできても、橋の手前で一たん小さな車に積みかえなければ資材が運べないというのが現実のようでございます。 したがいまして、橋を架けかえろじゃなくて、橋の拡幅をしてほしいと、そんな問題、区の中の問題だからどうだひとつ区も要望書、陳情書として出さないかと、そんなこと言わないで一般質問をしてくれないかということでお受けをいたしました。 したがって、橋の拡幅を早急にお願いしないと館ケ澤にはまだあの奥にどんどん別荘が建たっていくようでございます。 つい4月以降も5、6軒ある別荘の脇がこの間行ってみますというと、区長の知らない間に立派に舗装されていました。また、その館ケ澤の部落を過ぎまして、荒船不動さんの方に行く途中に木の橋がございます。これは営林署との併用林道、星尾線の併用林道でございますが、木の橋でございます。しかし、車を止めて橋の下に目を向けてみますと、きのこがはえております。お不動さんの下は市の方にお願いをいたしまして内山区でお願いをいたしまして年々 100メーターぐらいずつ舗装を積んで、あと 200メーターぐらいで終わろうとしておりますけれども、ミキサー車はコンクリートを積んで来てもその橋の手前で車を止めて、小さな車にコンクリート材料を移しかえて運んでいるというのが実体です。私もトラックでちょっと行ってみましたけれども、何かゆさゆさするなあと、こんなような気がいたします。 したがって、もし事故があったじゃいかん、木造の橋ですから相当年数も過ぎてるかとは思いますけれども、ここいらで改良していただければなあと、つまり永久橋にかえていただければと、お不動さんに訪れる人たちも非常に多いです。佐久よりもむしろ群馬、埼玉という関東の人たちの訪れる機会が非常に多うございます。 ぜひ黒田の館ケ澤地籍の入り口の永久橋を幅を少し広げていただきたい。はずれの木の橋を永久橋につくりかえていただきたい。こういうことなんですが、したがいまして、内山区は上水道と簡易水道が入り交じっております。簡易水道の間隔は5地区でございますけれども6キロにわたります。こんなような大規模な簡易水道地区がほかにあるのかどうか、この事業を認めていただいて、すぐに事業計画に入っていただけるのかどうか。 また、上水道にするということについては、内山区からも要請があろうかと思いますけれども、説明会に来ていただけるのかどうか。また、橋の問題についても、すぐに拡幅工事に入っていただけるかどうかのことについてお願いをしたいと思いますが、区に限りました問題で、市長の答弁はいただけなくて何ですけれども、関係部長さん方のご答弁をお願いいたします。 終わります。 ○議長(工藤秀一君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 金井議員のご質問にお答えを申し上げます。 今佐久市は近隣6市町村で広域水道行政を推進しているわけでございますが、佐久市の水道は佐久水道企業団による上水道、そして7カ所の簡易水道によって今構成されておるわけでございます。 佐久平が高速交通網時代を迎えまして、いろんな産業の発展、また人口の増加が見込まれるわけであります。そしてまた、下水道の普及も水需要の増加をもたらしまして、新たな水源確保と上水道事業のより一層の広域化が必要となってまいりました。 内山地区の水道は、ご指摘のように松井から肬水までは上水道になっておりまして、中村以東は内山簡易水道として佐久水道企業団によって今経営されているわけでございます。 私は、佐久水道企業団の企業長もやっているわけですが、内山簡易水道は現在給水戸数が 233戸でありまして、館ケ澤、牛馬ケ澤、高谷を水源としていますが、何としても水量が乏しいわけでございます。今後まとまった形での新規の給水が非常に困難でございますので、基幹的整備を今進めなければいかんじゃないかということで、佐久水道企業団の方で今かなり煮詰まってきております。水源を下から上げるか上から持ってくるか、上の水源の水源地どうするかということも、もうかなり煮詰まってきているはずでございます。 上水道の給水区域になっている地区でも、末端の肬水区などではもう水圧の関係でおっしゃるとおり、出水不良を起こしやすい状況にあることも私よくわかっておりまして、今一部改良を行っております。 安全で安定した水道水の供給は市民生活に必要不可欠なものであります。何といっても、もう生活のもとでありますから、それには水源また水量確保のために地元の皆さんに必要なご協力をいただかなければなりません。 かつて、いろいろ反対もあったようでございまして、それによっておくれたという話も伺っております。今回は地元の皆さんも一致して金井議員、区長会長さんやられたときからの大きな問題でございますので、今企業団の方にも、もう当時から早くやれというハッパかけてありまして、かなり煮詰まってきていると私は見ておりますが、市といたしましても、これは佐久水道企業団の方に要望を伝えまして、協議していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 第2番目の館ケ澤の橋の改良については、また担当部長の方からお答え申し上げます。 ○議長(工藤秀一君) 建設部長、平林君。 ◎建設部長(平林泰君) 星尾線、市道36の 170号線の架橋について、お答えいたします。 この橋は館ケ澤入り口の橋でございますが、館ケ澤橋の現況につきましては、路面幅員で現在 3.6メートル、また橋の長さは 6.4メートルのコンクリート橋となっております。西側の取りつけにつきましては、数年前に改良を実施したところでございます。 議員要望の橋の拡幅につきましては、道路拡幅もあわせて問題となりますので、今後、交通量の推移等を見る中で検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(工藤秀一君) 経済部長、小須田君。 ◎経済部長(小須田芳雄君) 館ケ澤橋の関係の中で、林道の星尾線の内山川に架かっております木橋を永久橋化にしてほしいという旨のご質問にお答えを申し上げます。 この星尾線につきましては、昭和29年に臼田の営林署によって新設された林道であります。その後、併用林道となりまして営林署と佐久市において維持管理を行っている林道であるわけでございます。 ご質問の木橋は、名称を大河原橋ということで、昭和38年に架橋されたものをその後、昭和54年に改良を行って現在に至っているところでございます。 ご指摘のように、改良工事をしたあとからでも、既に10年以上が経過していることから、老朽化はある程度進んでいるところでありますが、当面、一般車両の通行には支障がない状況であるとみておるわけでございます。 そういう中で、橋から先の山林につきましては、ほとんどが国有林であるわけです。そういう中で、臼田の営林署としては、当面その国有林の管理の中での除間伐等による計画のないということの中で、したがって搬出計画もないということでありまして、現在のところ、営林署とすれば山林経営上の上からの橋梁の永久橋化については計画がないという、そういうことでございます。 しかし、議員ご質問の中でもございましたけれども、橋から先の林地内には荒船不動尊もあり、また荒船山への登山道ともなっていることから、観光的な利用客もふえていることも事実でございます。 このようなことから、永久橋化への必要性については理解できるわけでございますが、橋の長さが約27メートルございます。また河床からの高さが7メーターないし8メーターという高い橋であるわけでございます。したがって、永久橋化にするには多額の事業費が必要となるわけでございます。 したがって、当面、現在の木橋での維持管理に努めながら、永久橋化については今後の老朽度等を勘案する中で、検討してまいりたいということで考えているところでございますが、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(工藤秀一君) 18番、金井君。 ◆18番(金井昭君) 今市長さんに答弁をいただきましたが、確かに以前は内山の仕付け時期に水がなくなっちゃあ困るというふうなことで反対する人たちもあったようでございますけれども、10年という年数が経過する中で、樹木も大きくなり、水量も多くなったと。仕付けどきにもし水がなければ水道を一時的にストップして内山の川に、水田に水を流していただければいいと、こんな構えでおりますので、ぜひ上水道化ができるよう促進方重ねてこの席からお願いをしておきます。 それから、建設部長さんのお答えでございますけれども、あれ橋の手前の山を崩して少し広げて、大型車でも少し回りやすくしたように私は見ておるんですけれども、少し広げてないただいたことはいいから、あれをさらに橋の幅を広げていただかなきゃちょっと今までと同じになっちゃうような気がいたすんですが、その点どんなもんでしょうか。 ○議長(工藤秀一君) 建設部長、平林君。 ◎建設部長(平林泰君) いずれにしろ、永久橋、いわゆるコンクリート橋になってますから、これをすぐ壊してというわけにもいきません。 それから、ただ取りつけ部分だけを直せばいいというわけにも、前後のいわゆる入ってくる、大型が入るとすると、道路の拡幅という問題も出てきますから、今後の交通量等を見る中で、ひとつ検討させていただきます。 ○議長(工藤秀一君) 18番、金井君。 ◆18番(金井昭君) 私は、そんなに大げさに考えていただかなくも、橋を少しあのまま広げていただけばいいんじゃないかなあと、こう思うんです。広げた部分の取り口を完全にコンクリートでやっていただいて、そうすれば、下から登っていく場合、大きな車もすっと回れるようになるだろうと、橋を過ぎた向こうは十分余裕がございますので、したがって、えらい大げさにあの橋を取り壊して新しくつくれじゃなくて、あの橋につけて広げていただければ、えらい経費もかからないで済むんじゃないかと、こう思うんですが、その点どんなものでしょうか。 ○議長(工藤秀一君) 建設部長、平林君。 ◎建設部長(平林泰君) 今ただいまも申し上げましたように、いわゆる永久橋になってます。それを簡単にと、技術的な面もあろうかと思いますので、今後検討させていただきたいと思います。 ○議長(工藤秀一君) 18番、金井君。 ◆18番(金井昭君) 経済部長さんにお尋ねしますが、営林署はだめだということなんですね。 そうは言ってないですか。 ○議長(工藤秀一君) 経済部長、小須田君。 ◎経済部長(小須田芳雄君) 先ほどもお答えしたとおり、営林署とすれば、その林道の位置づけを、林業経営の上という中での位置づけがございます。 そういう中で、営林署のいわゆる保育の山林経営の中での計画上、当面まだあの地帯の国有林の除間伐の計画もない。したがって、その林道を補修する必要性がないという中で、当面はそういう計画がないという、そういう答えでございます。 ○議長(工藤秀一君) 18番、金井君。 ◆18番(金井昭君) 初めてで右往左往しております。 いずれにいたしましても、一番内山区として懸案でございました上水道の問題、前向きの姿勢で今後検討していくと、内山区もやっと協力態勢になってきたとお認めをいただきまして、市長から大変よい話をお聞きいたしました。 次に、建設部長の方にお願いをしておきますけれども、とにかく不自由していることは事実でございます。積んできた荷物をまた別の車に積みかえるなんていう、今どこへ行ってもそんな地域はないだろうと私はこう思っているわけですが、黒田区長も重ねて私にぜひという言づけでございますので、一般質問にしたわけでございますが、区民の苦しみを勘案していただきまして、今後重々よきにはからってご検討をお願いしたいと思います。 よい返事をいただきましたので、この辺で私の質問は終わらせていただきます。 ありがとうございました。 ○議長(工藤秀一君) 金井君の質問は以上で終結いたしました。 昼食のため、午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時43分      ------------------------ △再開 午後1時00分 ○副議長(鈴木宮夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、小林浜治郎君の質問を許します。 32番、小林君。 ◆32番(小林浜治郎君) ご苦労さまです。 市長は、代表質問の答弁の中で、今日国会を見ても保革にとらわれない状況が進んでいる。共産主義国家は地球上から消えつつある。保守革新と言ってる時代ではないと、こういうふうに言われました。 人間の社会は行きあたりばったりで動いているのではありません。自然と同じように、人間の社会も大局的には一定の発展法則に沿って進んでいるというふうに思います。 社会の発展法則を探究し、認識するのが社会科学という学問であり、それを私自身の人生と重ねあわせて勉強しながら、私は社会の進歩を促進する科学的社会主義の党の一員としてこの4年間、進歩と革新の基準に主権在民、基本的人権、恒久平和、議会制民主主義、地方自治などをうたった憲法を置き、市民福祉の向上に努力をしてきたつもりであります。 今の日本で革新とは、一口にいってこの憲法の、とりわけ平和的、民主的条項にしっかり沿うことであり、保守とは旧憲法にしがみついて現憲法を解釈でないがしろにし、違憲の自衛隊を海外に派兵し、皇太子の結婚という皇室の私事を利用して皇族を主権者である国民の上に置き、教科書を統制し学習指導要領で教育現場に日の丸、君が代を強制するなどの逆流を指すものと私は考えています。 午前、内閣不信任案が提出をされ、きょうは大きく政局が動こうとしています。これは議会制民主主義をみずから踏みにじり、国民が望んでもいない小選挙区制をめぐって妥協劇を繰り返してきた日本共産党を除く与野党への厳しい国民の審判、まさに世論の勝利であるというふうに思います。 また、今の世界に共産主義国家は存在しません。学説運動はあってもその体制はありません。ないものは消えようがないというふうに思っております。 私どもは、今の資本主義社会の中にあっても、金権腐敗政治をなくすために企業献金の禁止を主張し、みずからも実行しています。大企業優遇の政治ではなくて、国民本位の温かな政治を主張し、アメリカに従属的に言いなりにならずに、自主独立を貫くことも国民利益中心の科学的社会主義の考えに基づくものだというふうに確信しています。 市民、国民の困難を和らげ、悩みを少しでも解決しながら社会の進歩に貢献したり、そういう立場で今後とも市政の進展はもとより、市民福祉の向上に努力していきます。 2期目の当初でありますから、市民の皆さんに私は改めてこの決意を申し上げて本日の質問に入らせていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 まず、通告いたしました平尾山開発についてでありますが、市及び第三セクターが示すこのプロジェクトは、高速道路に関連する地域活性化の要望に基づいて行われるものとし、市長はこれを佐久市の一大観光拠点とする、また市民の憩いの場としても整備するとしています。 そして、国の地域総合整備債など、優良起債を活用し第三セクターの開発するスキー場と一体的な都市公園、高速道から直接利用できるリゾートエリアとするもの、このように説明をされております。 相当先を見据えた上での計画でありますから、私は今の段階で事の成否を論ずる立場には立ちませんが、有利な起債を活用するとはいっても、身近な問題で要求をたくさん抱えている市民の目から見れば、木花佐久耶姫の森整備事業、桃源郷公園の2つの事業に合わせて市として57億円という、文字通り巨費を投ずる事業でありますから、これが関係地域の住民の期待にかない、市民から将来にわたって評価をされるよう、科学的な見通しの上に立って、前にも申し上げましたが、自然保護、市財政への影響など、慎重な対応を求めたいと思っております。 市長は、兼ねてから開発については少々の自然の犠牲は許してほしいと言われることがあります。私どもは、開発絶対ノーの立場には立ちません。しかし、自然の犠牲はぎりぎり最小限にとどめ、これを十分補完する施策も同時進行させて、自然保護と共存する開発をという立場から、従来も開発については、特に安全性の確保、関係地域農業振興策など、活性化についてもあわせて取り上げて、言葉だけが一人歩きをしないよう、実を伴う活性化の施策を求めてきたところであります。 山が荒れてるということを言います。このことを理由にして、だから開発という発想もあって、バブル時代の無秩序な乱開発がありました。遅きに失したとはいえ、日本共産党だけが反対して成立したリゾート法、この見直しが賛成した党派の中からも論じられています。 規制が強められる方向にはありますが、一方では何をするにも役所の許認可が必要という、世界でもめずらしいとされるしきたりの中で、第三セクター方式によって許認可が甘くなるのではないかという指摘もないわけではありません。 このような指摘の対象になることなく、また鳥や小動物、植生もしっかり自然の範疇に入る。こんなごく当たり前のことも視野に入れた開発であるべきだと考えています。 平尾山の開発については、既に何回か論議されてきましたが、埋文調査を教訓に、より安全な開発をということ、そして自然を大事にということ、この観点から2、3質問をするわけであります。 初めに、埋蔵文化財の調査についてでありますが、スキー場に通ずる桃源郷公園の沢筋についての埋文調査は、既にほぼ完了したと見るわけでありますが、現段階でこの公園予定地、第2パーキング予定地等の遺構、土構等の調査の結果について、全体的な概況をまずお尋ねをいたしたいと思います。 南斜面の歴史的特徴、また古墳が何基か発見されたようですが、その規模、特徴、また保存については今後どのような形式をとられるのか、お伺いをいたします。 次に、住居趾や地層の解析から、どのような時代の遺跡か、土石流等の歴史的経過はわかるかどうか、そして、第5コースが予定されている地籍の地層の状況、そしてその下流の堆積層との因果関係等についてもおわかりかどうかお尋ねをいたします。 この埋文調査の状況を受けて、公園サイドでは古墳の保存、遺物の展示など、公園の特徴のひとつして活用するお考えがあるのかどうかもお尋ねをいたします。 次に、平尾山開発計画のうち、南側斜面44ヘクタール、これは集水面積でありますが、沢筋の形質変更はどのようになりますか、教えていただきたいと思います。 南斜面のスキーコースの分、公園分、道路または第2パーキング等の形質変更量はどのくらいになりますか、スキーコースを含む土砂の切り盛りの状況についてお尋ねをいたします。 私は、専門的にはよくわかりませんので、わかりやすくお願いをしたいと思います。 次に、1月14日知事あてに三セクから出された林地開発申請書の中で、工事工程表に自然環境影響調査届出書には記載のある第5コース造成と沈砂池の2項目が不自然な形で削除されていますが、このことについて、理由はおわかりかどうかお尋ねをしたいと思います。 また、この申請書では森林は荒廃・崩壊地等はなく安定した森林とありますが、この文言のとおりと受け取ってよろしいかどうか、お尋ねをいたします。どのようにご理解をしておいででありましょうか。 それから、ことし3月25日付のこの申請書に基づく林地開発許可書の許可条件のうち、第8項に堰堤、調節池及び沈砂池等の防災施設の設置を先行し、切り土、盛り土または捨て土は下流に対する安全を確認した上で行うこととありますが、北斜面も含め、既に伐採も行われていますが、この先行部分の状況はどのようになっておりますか、進捗状況をお尋ねをいたします。 第15項にはのり面の緑化、植栽は適期に行うとありますが、適期からずれてしまう恐れがあるのではないかというふうに思うわけで、これも進捗状況をお尋ねするわけであります。 次に、中込原の道路整備について質問いたします。 50万経済圏、10万都市構想と佐久市の環境容量との整合性に、私はまだ確信を持つに至ってはおりませんが、総合計画でも、しかし、この観点から言われているわけでありますから、改めてこの三河田、猿久保を含め 214ヘクタールの用途地域を中心とし、やがては、いずれ瀬戸原も含まれることになると思いますが、この台地一帯のまちづくりを考えてみますと、広大な長野牧場の緑の空間、駒場一帯の文化ゾーン、官庁、公共施設、金融機関、工業団地、ホテル、スーパーを始めとする商業集積、交通の便もよく災害の心配も少なく、住むには大変至便な地域として、問題点は多少あるにしても、全体としては一定のバランスのとれた発展をしてきているのではないか、そのように思います。  141バイパスが通じれば南北に3本の幹線、これに東西の道路網が有機的に組み合わされれば、申し分のない都市環境が整う条件を持つことになりはしないかと考えます。 限定された地域の問題としてではなくて、佐久平の中心的な街として位置づけ、その根幹である問題として、道路整備など若干の問題提起もしてお考えをお聞きしたいと思います。 4年前の9月議会で、中込原の都市基盤の整備についてという標題で質問をいたしまして、その際、詳しく実情は申し上げ、その上で市長のお考えも伺いをしたところであります。 以来、4年間で住民の最大の喜びは、何といっても下水道の 100%の普及です。長く住んでいたものほど地下浸透以外方法のない雑排水処理の悩みは深かったわけですから、水道布設以上に歓迎をされました。 早い時期に東中原の市営住宅団地も水洗化され、県営伊勢宮団地も県の配慮で水洗化、公営住宅では残るは中込原団地だけになりました。未舗装道路の解消、オーバーレイも順次行われ、懸案の大型放流路もことしはようやく実行が目に見える段階に到達をしています。商店街の街灯にも2回にわたって助成もありました。 こうした当局の努力に対しては、地元の議員としても、1人の住民としても、評価を惜しむものではありません。しかし、何しろ広い地域でありますから、何年来かの課題の積み残しも少なくないわけで、これらの解決に一層の配慮、努力を求めたいわけであります。 例えば、滑津の通りに通ずる路線、圃場整備地区の幹線から中込原に上る通学路の整備、北中込駅ヘの進入路のつけかえ、工業団地の側道の整備、西部地域への児童公園、あるいは児童遊園地などの希望もたくさんあります。崖崩れの防止策も必要であります。 こうした区民の要望を受け、その上区にも加入しないでアパートなどで新しい住民が多くなってきていますが、この人たちの対応、あるいはごみ拾いなどに悩んでいる区長さん方の悩みは尽きないわけであります。 最近は、旧国道、現在の旧道、市道も傷みがひどい状況になって、全面的な改修も必要になってきているのではないかと見えます。特に、今何といっても最大の切実な問題は、未舗装、雨水排水対策です。 これらについては、一つ一つ申し上げません。十分ご承知のことでありますから、ぜひ計画的に1日も早く適切な施策を強く要望するものです。 道路、排水対策には区画整理が一番とよく申されますが、改めて関係者に提案をすることについてお考えをお聞きしたいと思います。 また、東西の幹線については、いわゆる後退線価格ではなくて、バイパス用地に準じた価格で直買方式での拡幅等をぜひ進めていただきたいわけですが、お考えをお聞かせいただきたいと思います。 さらに、先の話になるにしても、地域の一体性の障害に現実にはなっている小海線との立体交差といった交差線処理については、どのようにお考えか、この点もお伺いをいたします。 以上、1回目の質問といたします。 ○副議長(鈴木宮夫君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 小林議員の質問にお答え申し上げますが、平尾山開発についての総論部分だけお答え申し上げ、あと各論につきましては、また担当部長の方からお答えを申し上げます。 平尾山の開発につきましては、上信越自動車道佐久平パーキングエリアの設置を契機に、地元の平根地区が区民の総意によって地域の活性化を期待して始められたものであります。 これを受けて、市といたしましても議会のご理解をいただいて、この開発を支援していくことにしたわけであります。 なお、スキー場の開発主体でございます佐久平尾山開発株式会社は、一昨年の4月23日に会社設立以来、順調に経過いたしまして、先ごろもう第2期事業年度における取締役会、株主総会を開催いたしましたが、開発に対するすべての許認可を受けることができたという報告を伺ったところであります。ことしは第3期事業年度に入りますが、今後本格的に造成工事に着手してまいります。 造成に当たりましては、議員ご指摘の自然環境面や防災等の安全対策面には十分配慮して工事を施工してまいります。これが完成いたしますと、平尾山一帯が四季を通じてだれもが楽しめる観光拠点になるものと確信をいたしております。 なお、ご質問の内容が教育委員会、総務部、都市開発部等細部にわたりますので、それぞれ担当部長からお答えを申し上げます。 中込原の道路整備につきましても担当の部長の方からお答え申し上げます。      ------------------------ ○副議長(鈴木宮夫君) 長野市北堀 684の2、細萱秀太郎さんほか3名から傍聴の申し込みがあり、これを許可してありますので、ご承知願います。      ------------------------ ○副議長(鈴木宮夫君) 教育長、大井君。 ◎教育長(大井季夫君) 平尾山開発に伴う埋蔵文化財の発掘調査の全体的な結果についてのご質問にお答えをいたします。 まず、平尾山関連の発掘調査を事業別に申し上げますと、この地域にかかわる埋蔵文化財調査は、市が主体となっている都市公園等の整備にかかわるものと、佐久平尾山開発株式会社が計画を進めておりますスキー場との建設にかかわるものの、2つの事業に大別をして実施をしております。 このうち、都市公園等が予定されております地域の面積は26.6ヘクタールのうち、遺跡に当たる面積は6.73ヘクタールであります。そして、この試掘調査を昨年実施をいたしたわけでありまして、その結果、発掘調査が必要と思われる面積が約4.38ヘクタールとなったわけであります。昨年の10月から本調査を開始いたしまして、昨年は3.38ヘクタールの発掘調査を行い、本年は4月から残りの1ヘクタール余りの調査を行っております。 一方、スキー場等の建設の予定地の面積は、約 6.3ヘクタールでありますが、そのうち本年度は約 2.5ヘクタールの試掘調査を行いました。その結果、 0.5ヘクタールについては本調査が必要ということで、現在発掘調査を進めておるところであります。 この2つの事業地籍内には、下伴助A、下伴助B、棚畑という各遺跡と一本松古墳群及び丸山古墳群という遺跡があります。 これらの遺跡のうちで、今日までの発掘調査によって判明した成果の主なものを遺跡ごとに申し上げますと、最初に都市公園地の地籍内にかかわる遺跡のうちで、下伴助A遺跡、これは約1万 1,000平方メートルの調査でございますが、そこからは今から約 5,000年前と推定される縄文時代中期の住居址1軒と、同じく同時代の土器などを収納しておいたと思われる土坑が2基、また 900年前と推定される平安時代後期の住居址14基、同じく同時代に倉庫として使われたと推測される掘っ立て柱建物跡が1棟、並びに土坑6基などがありました。そのほかには土器や住居址などが埋物したと思われる遺物包含層が縄文時代の前期から中期のものと思われるものが4カ所、また彌生時代期、これは 1,700年前ころのものと思われるものが2カ所、さらには平安時代の後期から中期にかけてのものと思われるものが確認されております。 これらの住居址などから、出土したものとしては、縄文時代の土器である深鉢や石器時代の石鏃、石斧、削り器、剥片、また彌生時代の土器、かめ、壷、さらには平安時代の土器、かめや鍋、須恵器、砥石、鉄鏃、石帯などがあります。 なかでも、珍しいものは石帯というものでありまして、これは平安時代と思われる住居址の床下の部分に当たると思われるところから見つかったもので、当時の役人がベルトの飾りとして身につけた蛇紋岩製の丸鞆というもので、市内では初めての出土品であります。 次に、下伴助B遺跡、これは約 7,000年前と推定される縄文時代前期の住居址が2軒、また約 1,600年前と推定される古墳時代前期の土器の埋納土坑1基、また縄文時代前期から中期にかけてのものと思われる遺物包含層が2カ所などであります。遺物としては、縄文時代の土器や石器、古墳時代の土器などが出土しております。 次に、一本松古墳群と丸山古墳群に、ともにこれは約 1,200年くらい前のものと推定されるものですが、まず一本松古墳群の中では3基の古墳が確認をされております。この古墳名を1号墳、2号墳、3号墳と命名をしまして、1号墳、2号墳については、撤去のための調査を終了しております。3号墳については復元保存のための調査を終了しております。 この1号墳と2号墳の両古墳の現況は、石室の上部がむき出しになっており、半分以上は壊れておるという状態でありましたが、石室の下の方はほぼ完全な状態が得られます。わずかな副葬品の一部と細かくなった一部の人骨がそれぞれ出土しております。 なお、2号墳からは約 500年前と推定される中世の五輪の塔が石室内から発見されたけれども、これは後世になって何らかの理由により投げ込まれたものではないかと推測されるという状況であります。 3号墳については、保存するための清掃、周囲の確認調査を実施しましたが、この古墳は石室の上部がむき出しになっていたものの、全体がほぼ完全な状態にあり、石室の入り口は密閉されておりまして、石室内からは土器や鉄製品、人骨などが出ております。 一方、丸山古墳群においては、1基の古墳が確認をされていますが、この古墳は緑地帯の中であることから、調査は行わずに現状のままで保存をいたしております。 次に、スキー場予定地地籍内にかかわる遺跡は、棚畑遺跡、これは約 500平方メートルでありますが、ここからは約 5,000年前と推定される縄文時代中期の住居址が4軒、また約 900年前と推定される平安時代後期の住居址が2軒などが確認され、それぞれの時代の土器、石器も出土しております。 以上が各遺跡等の調査の成果でありますが、現在発掘調査を継続しておりますので、この調査結果はこれからであります。 次に、発掘調査に伴う歴史的特徴はどうかというご質問でございますが、それぞれの箇所ごとにはまだ資料が整わなかったり、時代考察の確認などができておらず、これからでありますので、今ここで申し上げる段階にはなっておりませんので、よろしくお願いします。 この平尾山一帯は約 7,000年前の古代から人類が生活していたことが推測できるわけでありますが、この平尾山一帯の自然環境は長い年月の推移の中で徐々に変化してきたものと思われるわけであります。火山爆発とか、あるいは風水害などの影響も、この長い年月の間には及んだことも当然考えられるわけであります。 今日の、あのなだらかな丘陵地帯になったことも、これら自然環境の長年月にわたる樹木等を始めとする堆積物の蓄積が繰り返された結果であろうと思われるわけでございます。 以上が、ご質問の平尾山開発に伴う埋蔵文化財調査のことについての答弁であります。 よろしくお願いします。 ○副議長(鈴木宮夫君) 総務部長、森角君。 ◎総務部長(森角芳蔵君) 小林議員ご質問の平尾山開発についての、第三セクターで進めておりますスキー場の関係についてのご質問にお答えを申し上げたいと思います。 この事業は、第三セクターによりまして佐久平尾山開発株式会社での事業でございます。佐久平尾山開発株式会社から市へ、私どもの方へ報告を受けております範囲内で、先ほどのご質問に順にお答えを申し上げたいと思います。 まず最初に、スキー場の南斜面にかかわる形質変更面積についてのご質問がございました。形質変更面積でございますが、全体で約 2.5ヘクタールでございます。 なお、これにかかわる盛り土及び切り土工は、それぞれ同じ土量を移動しますが、その体積は約1万 2,000立方メートルとなっております。 また、造成工事等による移動の土量は、場内で処理を原則に許認可をいただいておりますので、安全面等を十分配慮しながら、場内においてバランスを図りながら施工をしてまいりたいと、こういうことでございます。 さらに、計画設計に当たりましては、地質、それから地層の専門家のご意見を伺ってございます。そしてまた、関係機関のご指導をいただきながら、先ほど小林議員ご指摘がございましたが、防災対策面につきましては、先ほど市長も申し上げましたけれども、これはもう何といっても万全を期し実施することでございまして、慎重に進めておるとのことでございますので、どうぞご理解をいただきたいと思います。 それから、ことしの1月14日に申請となりました林地開発許可申請にかかわる件でございますが、森林審議会に提出いたしました工程表で第5コースの造成、及びそれに伴う沈砂池が除いてあるのはなぜかとのご質問でございましたわけでございますが、この点につきましては、佐久平尾山開発株式会社が資料をつくった際の単なる書類作成上の不手際でございまして、この件につきましては、既に県にもご了解をいただいておると聞いておりますので、どうかひとつご理解をいただきたいと思います。 次に、林地開発許可にかかわる条件の内容についてのご質問がございましたが、佐久平尾山開発株式会社といたしましては、許可条件に沿った中でけやきの移植につきましては、時期的なこともあったわけでございます。既に完了しておりますけれども、緑化あるいは植栽等につきましては、今後の工事工程と整合を図りながら対応をしてまいりたいと、こういうことでございます。 現在まだ造成工事には着手しておりませんが、当然のことでございますけれども、本格的な造成工事前には調節池、前は調整池と言っておったわけでございますが、最近は調節池と何か言われておるようでございますけれども、これをつくるなど、防災工事を先行していかなければならない。これは当然のことでございます。 今申し上げましたことは、佐久平尾山開発株式会社から私ども報告を受けております内容を申し上げましたけれども、何回も申し上げますけれども、先ほども市長もご答弁の中で、この事業は地元からの強い熱望によりまして、地元の皆さんの大勢の皆さんのご賛同をいただいて、現在事業を進められておることでございますので、どうかひとつよろしくご理解をいただきたいと思います。 以上です。 ○副議長(鈴木宮夫君) 都市開発部長、岩井君。 ◎都市開発部長(岩井和洲与志君) 小林浜治郎議員さんの平尾山開発にかかわりますところの公園としての形質変更面積はどのくらいかというご質問にお答え申し上げます。 平尾山公園は、地域の皆様や関係機関の皆様の大変なご協力をいただきまして、いよいよ工事が着手できるようになったわけでございます。この公園は、昨年6月29日付で都市計画決定されました公園全体の面積は26.6ヘクタールの都市公園でございます。 議員ご質問の公園全体の形質変更面積につきましては、ハイウエイ・オアシスを含めまして、約17.6ヘクタールでございます。また、うち多目的広場の形質変更面積合計は、約 3.7ヘクタールでございます。 いずれにいたしましても、自然と調和を図りながら整備する公園でございますので、造成森林面積3ヘクタールを始めといたしまして、自然環境に配慮した工法で緑化修景施設にも力を入れてまいりたいということで考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 それから、公園地域にある埋蔵文化財を公園としてどのように保存していくかという考え方でございますが、公園内の発掘調査の結果、一本松古墳群の1つを公園計画の中で造成にあわせまして整備保存を考えております。 この古墳は、古墳時代の後期7世紀の古墳の形状がはっきり残されているというようなものでございますので、羨道部の補強や墳丘の保護等を行いまして、古墳の概要や調査結果を説明板等によりまして解説し、貴重な文化遺産として公園施設にして保存していきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 以上でございます。 ○副議長(鈴木宮夫君) 建設部長、平林君。 ◎建設部長(平林泰君) 中込原の道路整備についてご答弁いたします。 中込原の住居地域につきましては、都市計画による面的整備が必要な地域というふうに認識はしております。 この中で、道路につきましては住宅や店舗等が次々と建設される状況の中で、それらの箇所の要望されます道路舗装工事等に対応している状況でございます。 したがいまして、こういう中で一定の幹線について直買で用地を取得整備していく考えはないかとのご質問でございますが、これにつきましては、非常に厳しい状況にあるということで、公共用地取得価格でお願いをして整備をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次に、雨水排水対策としましては、土地開発公社の宅地造成で入りました排水路につなぎまして、下流より排水路工事を年次計画で実施してまいる予定でございますので、よろしくお願い申し上げます。 それから、交差点についてということでございますが、これは南部線の拡幅架橋ということのご質問かと思いますが、南部線上への架橋計画につきましては、非常に多額の事業費を要するため、補助事業での実施が必要であるというふうに思われます。 土木サイドでの道路整備実施は、都市計画用途地域であるため、補助事業採択は無理であるというふうに考えております。 また、単に橋だけを架けかえればよいというものではございません。当然に取りつけ道路も拡幅していかなければなりません。こういう中で、非常に多額の事業費という中で、市単事業での実施は難しい状況でございますので、ご理解をお願いしたいと思います。 以上でございます。 ○副議長(鈴木宮夫君) 32番、小林君。 ◆32番(小林浜治郎君) 教育長のお答えの中で、私、事前にも申し上げておきましたが、埋文調査の結果、話題に今までなりました関係でお尋ねをするわけですけれども、土石流の形跡があったのではないかというふうに申し上げたわけですが、それについてはどのような経過が解析の結果得られたか、お伺いをしたいと思うんです。 ○副議長(鈴木宮夫君) 教育長、大井君。 ◎教育長(大井季夫君) 先ほども申し上げましたが、平尾山一帯、また南面のなだらかな丘陵地帯等が 7,000年という気の遠くなるような歴史の中での今日でありますので、発掘調査の関係で掘ってる中で、層が当然出てまいりますが、礫層、礫の層もあれば砂の層もあればというようなことが、調査の結果ではいろいろ出てきますが、それが即土石流であるかというようなことは断定できる状況は何もないということで、これは長い年月の中においては、当然私が先ほど申し上げましたような火山爆発というようなこともあっただろうし、風水害というようなことも当然起きたであろうと、また傾斜地というようなことで、そういう土石の流れ下るようなことは、大風でも吹けば起きるだろうし、というようなことの長年月にわたっての結果のものとして層ができてる。これはどこの土壌でもそういう層はあるわけでございますが、そういう点で、あえて土石流の、これは跡だという明らかな証明できるようなものは特別にあったわけではないということから、先ほど私が申し上げましたような結果の答弁であったわけでございますが、よろしくお願いします。 ○副議長(鈴木宮夫君) 32番、小林君。 ◆32番(小林浜治郎君) 私は、いずれにしても、この埋文調査の結果は記録としてきちんと残るものでありますから、それはその時点までいきますと、地層の解析結果は見ることはできると思うんですが、やはり今までのいろいろな議論の中で、土石流の心配というようなことが一定の市民の間で言われているわけですから、その点については、早めに私はきちんとしておいたほうがいいんではないかというふうに思ってお聞きをしたわけです。 私は現地へ足を運んでいろいろお聞きをしたり調べた、私なりきに多少の栗毛坂などの発掘にも携わった経験もありまして、いろいろお尋ねをしたわけですが、その段階では縄文中期から近世までに5回、土石流というふうに断定できるかわかんないけども、いってみれば土砂の流れがあったという形跡を見ることができるというようなことで、特に奈良時代のものは大きかったと、こういうようなことを言ってるわけであります。 ですから、私はこれからの問題として考えるのは、言ってみれば、その縄文時代から近世までに、そういう大型の土石流と限定しないまでも、土砂の崩落があって、第5コースに予定をされている地域は、既に随分やせているというふうに判断をするわけなんです。 ですから、上流、その第5コース付近の状況も地層的におわかりいただけるかどうかということをお尋ねをしておいたわけですが、まだ結果が調査中ということでありますから、これはいずれまたお聞きをしたいというふうに思いますが、そのやせている部分に、言ってみればリフトの終点と起点があるわけですが、そこで土を取って、計画の詰めを見ますと、これは県の情報公開でいただいたものでありますが、見ると、そこから土を取って第5コースの中間のところに約 8,000立米の土を盛るわけです。 そういうふうに、私は土木の方は素人でわかりませんけれども、見た範囲では上の方を削って、その中間のところへ約 8,000立米張りつけると、それが今申し上げた時代も含めて、今までに流されてやせている部分であるだからこそ、会社の方の計画ではここにH鋼を打ち込んだり、あるいは鋼製の枠をはめ込んだりして土砂の流れを食い止めると、こういう工事をすることになっているわけです。 ですから、そういう意味でこれは危険な状況というものは、その設計者といいますか、コンサルタントの方でもおわかりいただいて、その上での安全対策だろうというふうに思うんで、やはりそれはそれで、歴史的な経過としてきちんと見極めた上できちんと安全対策をやると、そういうことでないと、禍根を残すようなことになれば困ると。 そういうことで、私は安全対策上、そういう土石流という限定はしないまでも、埋文調査の地層の解析については詳しく知りたいということを前から申し上げておいたわけでありますが、現場と直接関係をされてないわけですから、報告がなければ教育長にこれ以上お尋ねしても無理だとは思いますけれども、ぜひそういう点は、単に私はこの地域について、半分ではそういう意味では非常に古いところですから、埋蔵文化財の調査の結果には、私なりきに関心や興味もあるわけでして、そういう点はまたいずれ詳しく知りたいというふうに思うわけです。 そういう意味で、安全対策上、この切り盛りの状況については、私なりきに会社側の県に出された事業計画を見る段階では、大変この危険な地域だというふうに認識をした上で工事をされるというふうになっております。 これは、きのうの段階で2年2月の15日に合同庁舎で開催をされた森林審議会の保全部会の議事録を担当者にお渡しをしておきましたが、この中で、名前を伏せてあるのでわかりませんが、再三にわたって委員がこの安全対策に万全を期してということを強調しているわけです。 これらについては、担当職員も傍聴しておいでたというふうに思うんでありますから、そういう点では、会社に対しても株式会社の社長、第三セクターの社長は市長でありますから、ぜひ基本的な点はきちんとチェックをするというか、数字あわせもきちんとやっておいていただかないと、こういうふうに情報が今公開される時代ですから、そういう点で疑問があるようなことになると問題があるというふうに思うわけで、そういう点で、この議事録によって指摘をされている危険な状態というものがどれだけ克服できるかという点がこれからの工事の段階で必要だというふうに思うんで、その点、会社側と市の方で安全対策上、これからどういう関係といいますか、連絡といいますか、そういう条件をつくっていくのか、その辺をひとつお伺いをしたいというふうに思います。 それから、この計画の中で私は前に、ずっと以前に開発担当者の方ともお話をしたわけですが、開発を予定している森林の区域がスキー場で約83ヘクタールあるわけです。それで、そのうちで残地森林面積が66.615ヘクタールあると、こういうふうに事業計画書の中にあるわけですが、この残地森林については、私も直接担当者からお聞きしましたが、会社で管理はやるしかないなというふうにおっしゃっておりましたし、それから、この審議会の議事録を見ますと、それは佐久市と協議をして会社でやりますというふうにしてあるわけです。 私は、このスキー場に関連して、残地森林がきちんと管理をされるということになれば、そこもいってみれば、今後の南斜面の公園と連たんをして、例えば森林浴とか、あるいは遊歩道とか、そういう形で来た方の健康増進に役立つような施設に利用できるのではないかというふうに、そういう観点でお伺いをするわけですが、そういった点、まだ実は担当部課にお聞きをしたところ、そういう協議はないということでありますが、議事録ではっきりそういうふうに会社側が言ってるわけですから、これらについて、残地森林の管理、平尾山の山塊全体から見るとそんなに広いとは思いませんけれども、これはひとつの森林管理の典型になるというふうに思います。 人手不足でなかなか、いやそうはいってもなかなかうまくいかないんじゃないか、というような心配があるもんですから、確認の意味で、これは総務部長の方でしょうか、ご意見があればお考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○副議長(鈴木宮夫君) 総務部長、森角君。 ◎総務部長(森角芳蔵君) お答えいたします。 安全面についての、これから市と第三セクターでどうやっていくのかということでございますが、ただいまの小林議員ご質問がございましたように、森林審議会保全部会の会議録から今のお話をされたかと思います。この中で今心配されたようなことが出ておりまして、その結果が実は今までの環境アセス報告書の中に入っておらなかったわけでございますけれども、その結果を踏まえて、この中に1項が入れられたわけでございます。防災対策の関係ですけれども、その他の項の中で、コース造成においては現場での品質管理を十分行い、所定の安定数値が得られない場合は材料の変更または杭打ちなどの抑止工を行うんだと。こういうふうなことが1項入れられました。 そのことによりまして、第三セクターの平尾山開発株式会社の方では、工事中仮設沈砂池及び排水路を設置をし、そして安全を図るとともに、盛り土箇所の防災対策として鋼製自在枠工、それから段切り工などによりまして、盛り土帯の安定を図るとともに、土砂の流失を防止することとなっております。 それから、こういうふうことにつきましては、当然市の方と十分話をしていただいて対応をしていくことになるわけでございます。 さらにまた、森林審議会の際、安全対策との要望がありましたので、現場での品質管理を十分行いまして、所定の安定数値が得られない場合は材料の、今申し上げましたように変更などもして、十分万全を期していくと。こういうふうなことについては、市の方と十分協議をし対応をしていくということであります。 よろしくお願いをいたします。 ○副議長(鈴木宮夫君) 32番、小林君。 ◆32番(小林浜治郎君) 以前の、市長の平尾山質問に対するご答弁の中で、地元住民の論議の中から、もう下草刈りも思うにできないと、山はますます荒れてしまうと、何とか山を利用して再生させなければならない。こういう意見がたくさんあって、その意見に住民の意思が集約されていたと。山が荒れてきて開発なしでは山が死ぬという言葉が最近出てきておると、こういうふうに市長お答えになっているわけですが、この会社側の開発申請書には、この平尾山は森林の荒廃状況という欄で、荒廃崩壊地等はなく安定した森林であると、こういうふうに記録をされているわけです。えらいここを、別に突っ込むわけではございませんが、市長のかつておっしゃったことで若干矛盾するんじゃないかなというふうに思うんで、指摘はしておきたいというふうに思うんです。 ぜひ、そういう意味では残地森林の管理、平尾山全体の管理にそういう影響が、いい影響が及ぶような、そういう状況をつくっていただけるというふうに期待をしたいというふうに思うわけです。 それから、時間が余りありませんが、今回の議会で中心的な問題は財政問題だったというふうに認識をするわけであります。 先ほども申し上げましたように、一般の市民から見れば、日常の市民需要はなかなか満たされないけれども、あの山に57億もかけるということになると、それは市長のおっしゃるように、20年、30年後を見据えた大仕事ではあるにしても、何とか我々の生活の方にも、そんなにかけないで、こちらに回すべきではないかというような意見もあるわけであります。現状では、私の計算ですから正確かどうかちょっとわかりませんが、木花佐久耶姫の事業に用地費2億 5,200万を含めて12億 5,900万円ほど4年度、5年度で投ずるということであります。 それから、桃源郷公園の整備事業には、4年度、5年度で用地代を10億250 万 3,000円を含めて25億 896万 2,000円、これが投ぜられるということになるわけであります。これから予算が出てくるわけですが、それで貸付金は別として、今までの準備の段階で約 2,470万調査費等に経費を費やしているわけでありまして、ただ開発公社の報告書を見る範囲でよくわかりませんが、まだ開発公社で立て替えてる部分があるわけですから、約3億ぐらいあるように私には見えたんですが、いずれにしても、あの南斜面に官民あわせて60億から70億円というお金がかかると。こういうふうに言われているわけですが、こういった全体計画を私はもっと早めに議会にも示して、誤解を招かないような手立ては講じられないものかというふうに思うんです。 ここに、日本工業経済新聞というのがありまして、昨年の5月28日号に非常に詳細にスキー場やテーマ施設など、佐久市平尾山総合公園への基本計画諮問へということで、民間事業を含め事業費60億から70億円、細かく出ているわけです。 ですから、私どもやっぱり市民の負託を受けた議員でありますか、議会でできる限りのことを詳細に報告していただいて、変更なりはその都度またおっしゃっていただくということでないと、全体像が見えてこないわけです。総合整備債の関係で、いろんな名前がついてます。事業が違うと、スキー場と我々とは事業が違う。あるいは形質変更面積も30という制限には入らない、入るというような、こういう議論があるわけですが、これも最初からきちんと計画が全体像がつかめるような示され方をしていれば、こういう問題は起きないわけですから、そういう点はとかく計画は確定してからということになりがちだと思いますが、こういった開発の問題については、全体像がおよそつかめると、こういうのも一般のこういう新聞には公開をしていて、議会の中ではなかなかはっきりお答えいただけないということは、私はやっぱり議会制民主主義のルールに反するというふうに、大げさな言い方ですが思うわけであります。 そういう意味で、後ほどこの財政問題も含めてでありますが、ご見解を承りたいというふうに思います。 非常にお金がかかる。こういう中で、たとえ全体計画の2%をここで倹約カットしても、1億円以上のお金が浮くということになれば、駅もある何もあるということで、市民需要がなかなかこれから大変になって、市民にも理解をしていただいて協力してもらうと。寄附などという話も出ているわけですから、そういう意味では財政事情を本当によくわかるような説明をするという意味では、この際思い切って平尾山公園、9年度までの長期計画でありますから、1年先に送ってもいい中身もあると思うんです。 今までは土地の関係など削りようがなかったと思うわけですけれども、これからは事業内容を考えれば、削除、いわゆるカットすることが可能だというふうに思うんで、行政のそういう努力を形のある形で見せるということも、市民にはこれからの財政事情を説明するいい材料にはなるんじゃないかというふうに思うわけで、私ども臼田議員が、かつて過剰投資だというような指摘もしたわけですが、そういう思いも市民の一部にあるわけすから、そういう点は納得ずくで住民参加のもとに、地域の住民はもともと市民全体が納得できるような住民参加を練り上げて、この事業を進めるべきだと、これから西山もあるわけで、榛名平もあるわけでありますから、そういう点ではきちんと事前によくお願いをしたいというふうに思うわけです。 その点だけひとつお願いをしたいと思います。 ○副議長(鈴木宮夫君) 総務部長、森角君。 ◎総務部長(森角芳蔵君) お答えをいたします。 大きな事業をやるには、計画の段階と、それから実際の段階になりますと、これは若干事業費の増減というものは、これはもう当然生じてくることは議員もおわかりをいただけるかと思います。 特に平尾山の関係の、今お話がございましたけれども、こういう財政の時期になりました。したがって、市の事業全体の中で経費の節減できるところは節減しながら、事業全体を今見直しを、実は昨年から市長から特に命を受けまして、全体の事業を今見直しをし、そして縮小できるところは縮小し、年度を延ばすことができるとするならば、それを延ばす。こういうふうなことも今現在やっておるところでございまして、いずれにいたしましても、最小の経費で最大な効果が上がるようにというふうな、市長の財政運営の基本方針に基づきまして、今財政の整理をしておるところでございまして、既に昨年からそういう面につきましては、私ども実施をしておりますので、どうかひとつご理解をいただきたいと思います。 ○副議長(鈴木宮夫君) 32番、小林君。 ◆32番(小林浜治郎君) それから、中込原の問題でありますが、私先ほど申し上げましたように、単に私自身が住んでる地域の問題でなくて、佐久平の中心ということでありますから、相当広大な地籍で 300メートルや 500メートル舗装してみても、どこをさしたのかわからないというような、そういう感じもするわけであります。 先ほども、具体的に今まで区の方からお願いをした項目も含めて、いろいろな改善策といいますか、ご努力をいただく点を幾つか挙げたわけであります。 地域からも、これからこういった要望が出てくるというふうに思いますが、ぜひひとつ年次的、計画的に本当に住みよい市の中心部としての都市計画ですか、都市づくりにひとつご努力をいただきたいというふうに思うわけです。 個々の問題は、これはここでやっていれば幾ら時間があっても足りないわけでありますから、ぜひ担当の都市開発部なり、あるいは土木、建設部の方でよりより今後とも協議をしていただいて、時間のかかることだと思いますけれども、計画的にぜひお願いをしたいというふうに思うわけです。 それで、小海線の問題ですが、非常に唐突なような感じもしますが、最近は小海線の遮断機の下りてる時間が前よりは長くなりました。スピードアップをして遮断機の下りてる時間が長いと、こういうことでありますが、これは安全対策上早めに遮断機を下ろすんではないかなというふうに素人ながら考えてるわけですが、この交差をする場合に右折左折の車が旧道にたまって渋滞を起こしているわけです。 そういう意味では、私は今後この都市づくりの点で小海線そのもの、今の体制の中ではあれを地下にするとか、高架にするとかというのは無理だと思いますが、工夫をすれば立体交差を少なくとももう1カ所、完璧なものが当面はつくることができるのではないかというふうに思うわけですし、それからTDK通りにかかっている架橋についても、ぜひ幅員を広げて、あの出入りが十分楽にできるよう安全対策を、これはぜひやっていただきたいと、このように思うわけですが、これはどこになりましょうか、既存のTDK通りの改良にもあわさるわけですが、もうあと9秒ほどしかありませんから、要望にとどめておきますが、ぜひそういう点でご配慮をお願いをしたいというふうに思います。 以上で、時間でありますので私の質問を終わります。 ○副議長(鈴木宮夫君) 小林君の質問は以上で終結いたしました。      ------------------------ ○副議長(鈴木宮夫君) 佐久市大字鍛冶屋 344の7、熊谷七郎さんほか4名から傍聴の申し込みがあり、これを許可してありますので、ご承知願います。      ------------------------ ○副議長(鈴木宮夫君) 次に、鈴木茂男君の質問を許します。 29番、鈴木君。 ◆29番(鈴木茂男君) 通告に従いまして質問させていただきます。 初めてのことでありまして、大変あがっておりますので、また言葉の過不足もあろうかと思いますが、よろしくお願いいたします。 人類の歴史は、ますます教育と破局の競争になってきたとは、イギリスの作家、H.G.ウェルズの言葉であります。 米ソ冷戦による核戦争の足音は遠のいたとはいえ、ある意味では人類の限りなき欲望の結果ともいえる環境破壊、また人類の業ともいえる異質なものへの不寛容さが追い詰められて爆発する民族紛争とは、人類をして破局に向かわしめているように思われ、今こそそれらに立ち向かい、解決の方途をさぐる人類の英知が必要なときであり、元となる教育の普及と充実が急務であるということだと思います。 また、私はある提言にハッとさせられたことがありました。それは四権分立という提言でありました。三権とは司法、行政、立法権のことでございますが、教育権もそれぐらい重要な位置に置かれるべきものではないか。また托すべき未来へ向かっての教育は、普遍的な立場からのものでなければならないということであろうかと思います。 私は、一面の市のカラーとして、かつて教育県長野と言われたがごとく、教育の佐久と言われるようになったらすばらしいことではないかと思っております。 第二次総合計画の中においても、社会の進歩に貢献するような人材の育成ということが出てまいりますが、我が佐久から多くの逸材を輩出することができたならば、市民にとっても最高の誇りとなるのではないでしょうか。あるいは、これが学校教育の一つの目標になってもよいのではないでしょうか。 それには、学校教育もさることながら、社会教育等教育風土とも言うべきような、広範なものの格段の向上が必要と思われます。 現在、特に学校教育においては、特色ある、また独自性のある教育ということには多くの制限があることは十分に承知しておりますが、ご意見を賜りたいと思います。 教師こそ最大の教育環境であるとはよく言われることですが、全く同感でございます。そこで、教師の資質の向上について、いかなる方策が取られているか1点お伺いいたします。 第二次総合計画の中にも、義務教育は教師の情熱と創意工夫に支えられ云々とございます。学校と家庭と地域社会が三位一体となってこそ、本当の教育の姿であろうかと思いますが、都会ほどではないにしろ、家庭の、また家族の崩壊が叫ばれ、地域社会の人間関係が薄れて来つつある今日においては、先生方には過分な期待を持たざるを得ないのが現状でございます。 先日も、最近退職をされた元中学校の校長先生にお聞きしたところ、クラスに1人登校拒否の生徒が出たら、その担任教師は昼も夜もなくなる。2人も出たらノイローゼになってしまうだろう、と話されておりました。先生方のご苦労が偲ばれるお話でありました。 いずれの先生も一生懸命、全力で取り組んでいると信じておりますが、その一方で、父兄の間で学年の初めに「お宅はいい先生に当たった。私の子供の担任は……」などの声が聞かれるのは大変に残念なことであります。これは、先生の教える能力もさることながら、むしろこの情熱とか使命感、性格、人格にまで及ぶような要求がなされている声ではないかと思われます。 このような言葉があるのかわかりませんが、教師の人間としての成長こそが求められているように思われます。このような意味も含めましての教師の資質の向上の方策についてのご意見を伺いたいと思います。 次に、現在賛否両論に分かれて話題となっております高校通学区のパーセント条項について、現場の中学の先生方はどのようにお考えになっているのか、お聞きしたいと思います。 さらに、具体的な質問になりますが、本年3月12日に行われ、21日に発表された高校入試の結果につきまして、第6通学区では1次では百二十数名の不合格者が出たようにお聞きしましたが、市内の生徒のその後の進路等についてお伺いいたします。 受験生及びその父兄の間で、最近特に話題となり心配されているのが中学浪人という問題であります。実際にはどのような状況なのか、今後の見通しも含めまして、この件もよろしくお願いいたします。 もう1つ、もう1点教育には緊急性を要すると申しますか、実生活に役立つ教育という面もあろうかと思いますが、そのような教育の推進について、どのようにされているのかお伺いしたいと思います。 進路先の1つとして、地元の私立高校である佐久高校への進学状況は、その数の推移がわかったら教え願いたいと思います。 先日の市長のご答弁の中に、中学校の用地としてうなわ沢の埋め立ての跡地をという発言もございましたが、受験生の父兄の間では、最近佐久高校は寮をつくったためか、遠くから生徒を多く採って、地元の入学者が少なくなったのではないかというような声も聞かれます。調べてみましたら、本年は57%が市内の生徒で、43%がそれ以外の生徒ということでした。 ラサールの出身の友人がおります私には、その友人の話を聞くにつけて、そのような高校が近くにあったらと心から思うわけですが、一方にそのような声もありましたので、市民の声としてお伝えてしておきたいと思います。 教育問題の最後に提言でございますが、不登校児童への対策として、県では中間教師ということで、こちらでは小諸東中と岩村田小学校にメンタルアドバイザーとして、科外の先生を充てて対応しているということですが、学校へ行けないから不登校児童というのでしょうから、市も協力をしていただいて、例えば先日オープンした児童館もそのような場所の1つとして利用するのもよいのではないでしょうか。 さらに、これは市としても独自にそのような目的の教室を必要に応じて、せめて小・中学校の通学区に1つずつ用意していただければと思います。 実際、現在岩村田小学校の通学区のそういう生徒には対応できてるようでありますが、それ以外の生徒には対応し切れないようであります。 また、このような不登校児童、生徒への粘り強い指導を、例えば教育委員会の嘱託として元教員、教師のベテランの皆様にお願いしたらどのようなものでしょうか。 シルバー人材のおおいなる活躍の場となりましょうし、また今日ではボランティアの精神も根づきつつある時代ですので、情熱を持った多くの方々の協力が得られるのではないかと思います。これはさきの元校長先生からの提言でもございました。 もう1つ、本年8月よりAETの方が一名増員の予定とお聞きしました。大変に嬉しいことでございます。これは午前中の答弁の中にもございましたが、児童館への派遣とともに、ぜひ小学校への派遣をお願いしたいと思います。 小さいうちから外人の方を身近に感じるということは、子供たちの将来に計りしれないプラスとなると思います。ぜひともよろしくお願いいたします。 次に、農業についてでございますが、わが国の農業の現状は、農業者の高齢化、後継者不足、海外からの市場開放要求などによって、危機的な状況にあります。 農水省は、昨年米、麦などのような土地利用型農業の改革を柱とした新しい食料、農業、農村政策の方向を明らかにしました。規模拡大によって所得の向上を目指すことを柱としたものです。しかし、ビジョンは示されたものの、プロセス、手段が明確にされていないのが残念であります。 米に次いで佐久市では主要な農産物の一つであるリンゴの状況は、6月1日にニュージーランド産リンゴが病虫害対策の実施で対日輸出が解禁となりました。米国産リンゴも政治問題化されなければ1、2年のうちには輸入される見込みとの報道がなされております。果樹農家には頭の痛い問題であります。 私は、農業に関しては高速交通網等を生かした観光農業的な方策等も大いに採り入れるなどして、多様な形での展開を図っていったらどうかと考えております。 当市は、対象となる量も少なく心労多く、試行錯誤が続くと思いますが、その過程において、きっと付加価値を高めるための方策も生まれてくるのではないかと思います。 先日、臼田町と相模原市及び岡崎市の間で行われているリンゴの木のオーナー制を引き受けている農家を見学に行き、お話を伺ってまいりました。入り口の看板には「ゆかりの街リンゴの木契約園」とあり、契約者、岡崎市民、受託者、臼田町及び臼田農協、管理者、臼田町農協果樹組合、提唱者、臼田町長、協賛者、岡崎市長、契約期間、1年間、歴史ゆかりの街提携、岡崎市、臼田町とありました。 ここのオーナー制は、既に10年ほど行い定着しており、春にそれぞれの市の広報で応募者を募るのだそうですが、応募者が多く数の制限をするほどだそうです。1本1万 5,000円で応募を募り、事務費を引きまして農家には1万 3,000円が渡ります。オーナーの住む市の広報には、時折リンゴの成長の具合を便りとして載せます。秋にはオーナーとなった人たちが家族で、また親戚や友人も連れて大勢で畑に収穫に来るのだそうですが、ほかの産物も直売でたくさん売れ、またその時期には旅館もいっぱいになるなど、経済波及効果は大きいと話しておりました。 さらに、つながりが深くなったため、先日行われた地元の小満祭にもそこの市民が来ていたということであります。 また、これもオーナー制の変わった形でありますが、農園の一角の看板に、直産リンゴとあり、大阪の城北市民生協が創立10周年に当たり、消費者と生産者との連携を強めることを記念し、ここに50本のリンゴの木を植樹しますとありました。 リンゴの木のオーナー制をやっているところは幾つかあるようですが、市民農園の都会版はどんなものでしょうか。都会の人たちにはジャガイモ、ダイコン、トウモロコシなど、種々の作物の種蒔きの時期に来てもらって、普段の面倒はプロの農家が行い、収穫のときに来てもらって楽しんでもらう。もちろんすべて自分でやる方もいらっしゃると思います。作物によっては、途中何度も来て、そのたびに収穫していけるものもあると思います。そのオーナーが宿泊も兼ねて来たなら最高だと思います。そのうち、佐久に愛着を持つようになりましょうから、セカンドハウスを持とうとか、第2の人生をこの佐久でとか、広がっていくかもしれません。 手始めに、開発公社で行った美笹湖周辺の別荘等、佐久に別荘やその用地を持つオーナーに東立科等、近くに空いている畑があったらこの計画を紹介してみるのもおもしろいと思います。 観光農業といいますと、観光が重点の言葉であり全体の農業から見たらひとにぎりが対象という感はいなめませんが、農業の振興の1つの方策としては有効と思いますので、ほかにも当局でお考えの案がありましたらお願いいたします。 次に、市営の住宅についてでありますが、快適な居住空間の創出の一環として、県及び市営住宅の建て替えが現在行われているわけでありますが、建て替え前の住宅に住む住民の皆様とのさまざまな問題はないだろうかということであります。 建物が老朽化したということは、そこには相当長く住み続けていらっしゃる方も中にはおり、全くわが家のつもりの方もいると思います。既に花園団地では建て替えの完了した分もあるようでありますが、その旧住民の方々との問題にはどのようなものがあり、どのように解決がなされたのか、これ以降の人々への参考になることがありましたらお願いいたします。 泉団地等、建て替え前の方々は大変不安を持っております。家賃は現在と比べてどれくらいになるのか、そのほかの費用が多額にはならないのか、建て替え後も入れるのか、年老いているので建て替え後1階を希望したいが聞いてもらえるのだろうか、車が2台あるが駐車場はどうなるんだろうか、外に適当な土地があれば何とか1戸建てをと思っているのだが、市は相談にのってもらえるのか等々、切りがありません。 花園団地では、建て替えまで比較的時間があり、スムーズにいったように聞いておりますが、よろしくお願いいたします。 以上で1回目の質問とさせていただきます。 ○副議長(鈴木宮夫君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 鈴木議員のご質問にお答えをいたします。 最初に、教育問題でありますけれども、これは教育長の方からまたご答弁を申し上げますが、時間がありそうですのでちょっと私の意見を申し上げさせていただきますが、私は教育問題というのは学校の先生だけじゃないと思うんです。 子供というのは、小学校まではなかなか批判ということができません。したがって、子供というのは一番身近な親の背を見て育ち、先生の真似をする。中学校へ入ると、だんだん批判の目が出てまいります。 したがって、子供の教育というのは、私は一番大事なのは親じゃないか、そしてまた、先生じゃないかと、そう思うわけであります。よく格言に「子供は親の背を見て育つ」、それから「子供の教育は口によるべからず、目によらしむべし」、親が立派な黙ってお手本を示してれば子供は親の真似をしてくる。そしてまた「目は口ほどに物を言い」、やっぱり一番大事なのは、私は親がきちっとしたお手本を子供に示すということが一番大事なことじゃないかと思います。そして学校へ入って今度は先生であります。 今鈴木議員のご質問の中で、「あの先生に当たってよかった。この先生に当たってだめだ、困ったと」、こういうお話がございましたけれども、確かに親ごさんにしてみてはそうでしょう。私よくPTAのお母さん方のところに話を頼まれて行きますと、ずばり申し上げるんです。「学校だけに責任を押しつけちゃいけません。親と先生には、子供にとっては当たり外れがありますよ」とよく言うですが、本当に先生だけじゃなく、また親の方の教育もひとつ、鈴木さん議員という立場からお願いを申し上げたいと思います。 それから、今鈴木さん最初の方で「核戦争が遠のいた」、ちょっとお話がございましたけれども、私は今核問題、核戦争時代よりも遥かに怖い時代を迎えたなあと思っておりますが、今ソ連が持っているプルトニウム 125トン、そして高濃度ウラン 700トン、これがどういうふうにこれから全世界に流れていくか、この量というのは地球の人口7回分殺せるだけの量であります。 しかも、今未開発国がみんな核兵器をほしがっている。原子力発電所をほしがっている。私は本当にかえってこれからの21世紀の恐怖のような問題になってくるんではないかと思っておりますが、ひとつお互いによく核の恐怖ということは日本が一番経験しているわけでありますから、事態を見つめてまいりましょう。 それで、教育問題は教育長の方からお答え申し上げますが、市営住宅の建て替え問題、ちょっと私の方からお答え申し上げます。 高速交通網時代を迎えた佐久市は、長野県の東の玄関口とこう位置づけられておるけですが、いよいよ高速道路が開いたことによりまして、大きな変貌を遂げようとしております。 東京圏への通勤可能範囲になりまして、Iターン、Uターン、佐久市への入り込みは相当なものになってくるんではないかと思っておりますが、そしてまた、居住水準も1人1畳から1人1室の時代になり、さらにさらに今グレードの高い居住水準を求めるようになってまいりました。 こうした状況下でございますので、市営住宅につきましても戸数増はもちろんのことでございますが、よりグレードの高いものが今要求されるようになってきたわけでありまして、市営住宅の建設につきましても、第二次佐久市総合計画にのっとりまして、老朽度の高い住宅団地につきまして、年次計画で逐次これから建て替えを行っていきたいと思っております。 その細部につきましては、また部長の方からご答弁を申し上げます。 そして、農業振興のお話がございました。観光農業のお話でございますが、平成2年に佐久市を訪れた観光人口は、おおむね57万人と言われておりまして、昭和55年対比にしますと 140%ということで、年々増加の今傾向にあるわけであります。 また、本年3月の上信越自動車道の佐久インターの開設に伴いまして、佐久市を訪れる観光客もさらに今増加しつつあるわけであります。佐久市の観光資源というのは、これはもう豊かな自然に恵まれておりますが、特に目立ったものはございません。先ほどの木内議員の質問にありましたけれども、佐久市のアイデンティティーは何だと聞かれたらちょっと戸惑うところがありますね。小諸市のアイデンティティーは何だといったら、やっぱりこれは歴史文化と胸を張って小諸市の方はこたえられると思うんですが、残念ながらそういう目玉がございません。これから大急ぎで目玉をつくろうとして今、平尾山開発、今のうちにやっておかなきゃいかんわけです。どんなに金がかかっても我慢をして、経費もできるだけ節減しながら大きな課題に立ち向かわなければいかん時期であります。そして今西山問題、厚生年金施設の問題ございますが、最近ではコスモス街道、それでスキー場に見られますように、これから地域住民の大変なご希望といいますか、またそしてご協力によって今平尾山が開発されつつあるわけです。 そしてまた、観光の面といたしまして、農業面ではリンゴ狩りを中心といたしました観光農園の設置が行われておりますが、内容的にはまだまだ脆弱でございまして、今後は地元の特産物、コイとか、ソバとか、野沢菜、こういった即売を含める中で、農業と観光をこれはもう直結させていかなければいかんのじゃないかと。観光客を市内に滞在させる新たな取り組みが重要になってきているわけでございます。 農業と観光を連結させた諸施策を、これから大いに推進していきたいと思っておりますので、ひとつ鈴木議員にも何かいい思いつきございましたら、ぜひひとつお教えをいただきたいと思っております。それが、やがて農村の活性化につながってくるわけでございます。 具体的には、佐久市を訪れました観光客が滞在型体験農業農園の設置によりまして、農作業体験ができる農園を遊休農地を利活用して設置することについても、これから検討していく必要があろうかと思われますし、また観光農園の設置、オーナー制度の取り組みを消費者ニーズを的確に把握する中で、さらにはリゾート施設との連携によりまして、地域特産物または農産物、加工品の直売を促進していく必要もあろうかと考えております。 ご参考までにきのうときょう、1泊2日で友好都市として交流しております神津島村から高校生23名が佐久市を訪れております。目的は佐久市の農家10戸に分宿をいたしまして、農作業を体験し農家と交流すると、こういうことで今やっている最中でございます。 いずれにいたしましても、地域の住民、それから関係の皆様と手を取り合って地域農業の振興を図っていくべきではないかと考えておりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 なお、細部につきましては、また担当部長の方からお答えを申し上げます。 ○副議長(鈴木宮夫君) 教育長、大井君。 ◎教育長(大井季夫君) それでは、私の方から教育問題についてのご質問を7点いただきました。あらかじめいただいてあります問題から先にご答弁を申し上げますが、1番目の問題は、教師の資質向上はどのような方策をとっておるかと、こういうお話でございます。 教師のあり方については、今市長の方からもお話ありましたし、鈴木議員のお話にもございました。いずれにしましても、年度末になりますと人事異動を行います。何のために人事異動をやるかと、これは教員世界だけではなくわけですけれども、お互いの資質向上の大きなねらいがあります。教育現場の活性化があります。その教育現場の活性化の一番核になるのが教師の資質の問題であります。校長がかわれば学校が変わる。担任がかわれば子供が変わる。非常に学問好きな理科のお好きな先生の教室は子供が理科好きの子供になります。非常にスポーツの好きな先生の教室はスポーツの好きな子供になります。音楽に堪能な先生の教室は子供までが音楽好きの子供ができます。 一芸に秀でた人の話の中に、必ずそういう小さいときの先生の影響というような話がございます。そんなことを思うにつけても、この教員の資質向上は教育そのものであると、まさに教育は人づくりの根幹であると、こういうことでございまして、このご質問の教師の資質向上につきましては、国も県も挙げて、また私どもも市としても独自で研修制度をもってこの教員資質向上に当たっております。 県では国とタイアップをしまして、毎年新たに採用された教師には初任者研修制度というものが国でありまして、これを受けて1年間、12回にわたって市町村教委主催のものと、県教委主催のものと、校長会主催のものと、3本立でこの研修を行っております。 佐久市では、なお独自で予算づけをしまして、毎年県外研修という制度をもって職員を5、6名ずつ1週間泊まり込みで県外研修をさせております。この県、国で行っております初任者の研修制度は、教師としての心構えとか教科指導のあり方、あるいは学校運営のあり方、一般教養と教師としての必要な能力、資質の向上を図っております。 また、一般教師は研究授業、あるいは講演会、講習会、研修会等を県や市町村、あるいは郡市で計画するものに、教育会で計画するものと、さまざまな研修制度がありまして、それにも積極的な参加を行って研修を深めております。 特に、今多くの人々の関心を呼んでおりますのが学力問題であり、不登校児童を中心とした、あるいは非行の問題を中心とした生徒指導の問題であります。 これらの学力問題、生徒指導の問題等にも自信を持って対応できるような、そういう教師になるように研修を重ねておるのが現状でございます。それが教師の資質向上の問題の要点だけ申し上げました。 2番目にお話のございました高校入試改善のパーセント条項について、現場の中学校教師の声はどうかというお話でございます。この高校入試検討委員会の件につきましては、既にこの本会議でも私の方でるる申し上げたわけでございまして、その点は省かせていただきますが、いずれにしましても、これは県教委が音頭を取りまして、この公立普通高校の高校入試改善検討委員会というものが設置されまして、全県から地区代表としての皆さんに委員になっていただいて、何回も会を重ねてこのあり方を検討し、去る6月1日にあのパーセント条項を実施するという基本方針が打ち出されたわけであります。これの最終結論、条項の内容につきましては、来る7月29日のこの検討委員会で具体案が示されると、こういう今段階でございます。 したがって、この全県を網羅した検討委員会の意見が集約される検討内容でございますので、私どももこれ見守っておるわけでございまして、今の段階で、あえてこちらから声をかけて現場教師にそのよしあしを問うということはしておりませんし、まだ結論も出ておらない問題でございます。 今このことのパーセント条項が示された段階での長所、短所については、前回ここでご答弁申し上げましたので省略をさせていただきます。それが2点目のお話でございました。 次に、3点目として市内の中学生の高校の進路状況はどうかと、また中学浪人の実情はどうかというお話がございました。概略だけ申し上げます。 平成4年度の卒業生の進路状況でございますが、卒業生は4中学あわせて914 名でございます。それで、普通科高校へ上がった生徒は 493名、それから定時制が12名、職業科が 306名、私立が71、高等専門学校あるいは他県専門学校各種というのが20名、就職が12名、計 914名が今回の進路状況の動向でございます。 中学浪人というものは、今のところ、ここでは、高校入試で1次でうまくいかなった子供は2次でそれぞれの学校へ上がり、定時制等今申し上げた数がそこに全部該当するわけでございます。それが3点目のご質問のお話でございます。 それから、4点目として実生活に役立つ教育というものが大事ではないかと、こういうお話でございました。このことについてお話を申し上げさせていただきます。 今私が先ほど学力問題が人々の関心を呼んでおると、こういうことを申し上げましたけども、この学力のとらえということが、これも本会議で申し上げましたが、約3年前に高校の校長会で話題になったのが発端でございます。それは大学進学率の低迷と、県下、全国で非常に低位だというようことがきっかけになって、この学力問題が県民の世論を喚起したと、こういうことがもとでございますが、そのときに出てきたものが受験学力、受験学力という言葉でございます。高校入試にしても、大学入試にしても、全国の下位にあるということは何事かと、これは長野県の学力が低下しているからこういう結果が起きるんだと、こういうことは大きな論議をよんだわけでございます。 それじゃ一体学力って何だと、こういうことが当然裏返して問題になってまいりました。長野県は信州教育と言われる私ども教員になった終戦直後、20年代から全人的教育ということを申しまして、調和のとれた人間教育をするのが我々の務めだと、決して知的理解だけがすべての人間評価ではないということで、強く言ってきたのが「知育、徳育、体育」あるいは「真、善、美」とか、あるいは「知、情、意」とか、さまざまな言い方をしてきました。「知育、徳育、体育」あるいは「真、善、美」だとか、「知、情、意」というようなことの全人的に子供を見ていくことが本当の教育なんだと。単にペーパーテストだけに高得点を取るからその子が優秀だ、学力があるという評価をすることは、いかに一面的な見方であるかと、こういうことでございます。 したがって、体育に優れた子供もいます。音楽に堪能な子もいます。美術に非常に優れた才能を発揮する子供もいます。そういう子供たちが、それぞれの個性豊かな生き方ができるような、評価をするような教育をしていこうということでありまして、このことが実は裏を返せば生きて働く力として子供に育てるべき学力であろうと、こういうようにとらえておるわけでございまして、この全人的な教育の目指すものは、こうした生きて働く学力としてとらえたいわけでございまして、これは創造力を働かせて既有の知識を、今まで自分の持ってる知識をフル回転をさせて物事に対応していくような、そういう生きて働く力の持てる、育てられる、つくられる、培われる教育をやっていこうと、そのことが今鈴木議員おっしゃる現場にすぐに実生活に役立つものであるということの理解をしておるわけでございます。 自分の弁当が何グラムあるかと言ったら、「 400グラム」と数字でパッと答えた子がいたが、1グラムは、グラムとキログラムの勉強をしてたと、あるとき先生が自分の、それじゃ弁当は何グラムあるだろうという話をしたら、その知的理解の優秀な子供が4キログラムだと、こう言ったという笑い話のような話がございますが、知的な理解と、それが実際の生活の中で生きて働く力として使えるような学力をつけていきたいと、こういうことが私ども市内の学校でも、私も折りがあるごとに話をしておる内容でございます。 そんなことで取り組んでおることをご理解をいただきたいと思います。 その次5点目、佐久高校の進学状況はどうかと、こういうお話でございます。概略だけ申し上げます。 65名、ことしの場合はありました。昨年は93名おりました。ことしは65名でございました。 次に6番目、不登校児童の場合でメンタルアドバイザー、また中間教室の問題、さらには市独自でそういう子供への対応を考えたらどうかと、こういうお話がございました。 このことについても、既にこの場で私がご答弁申し上げてありますのでおわかりいただいておるかと思いますが、いずれにしましても、佐久地域全体の小学校の1校として、岩村田小学校に昨年から小学校は設置しております。自分の学校へ行かれなくなった子供は、市内の子供のみならず、佐久全域から入れられるようにしようとういことでやっておりますけれども、なかなか自分の学校へ行かれない子供が、自分の学校を越えてよそにある学校へ行くということは、非常にこれは困難なことであります。 今現状は、岩村田小学校にある中間教室は4名ほどおりますが、3名は岩村田小学校の子供であります。というようなことで、県でも力を入れて、ことしはさらに16校ふやしまして、26校余計にしましたが、この中間教室の活用方法もいろいろ各学校で工夫をしてやっております。 なお、メンタルアドバイザーというのは、地方事務所に1名張りつけになっております。これは佐久全域を見て相談相手になる。あるいは、そういうひとつの指導員も専門員もおりますし、保健所に大学卒業した、いわゆるここでいうメンタルフレンド、友達になる。メンタルフレンドという意味で、兄さん、姉さんで相談相手になるという制度で、そういう子供の家庭訪問をしたりしようということで、中間教室、教育事務所を担当の教師、それから保健所に駐在しておるメンタルフレンド、それから市内、私どもは教育委員会の中に就学児童専門指導員という制度がありまして、校長先生を辞められた方をお願いをして、このことに当たっておりますので、よろしくご理解、またご協力をお願い申し上げます。 最後に、AETの1名増の問題につきましては、けさほどもお話を申し上げました。3年前に出発したときから、ぜひ小学校にもという話でございましたので、何せ1名で4校を廻ると月に一遍、3回や4回廻れない、それがやっとこであります。これじゃかえって中途半端になるということで、私はお願いをしてもう1名増で8月からということで、本議会でも予算をまたお願いをしておるところでございまして、この小学校の問題も含めて児童館の子供、あるいは一般の地域の青年のところにもそういう話があります。要望は多岐にわたっております。 その辺にまたAETの、何といっても一番は4中学のために、市ですから、それに生きるようにして、その上でまたそういうAETの活躍の場を工夫してまいりたいと、このように思っておりますので、よろしくまたいろいろとご支援をいただければありがたいと、こう思います。 以上でございます。 ○副議長(鈴木宮夫君) 建設部長、平林君。 ◎建設部長(平林泰君) 市営住宅の建て替えに関連してのご質問でございますが、佐久市の公営住宅につきましては、市営住宅が28団地、 648戸、県営住宅が5団地、 346戸、合計 994戸となっております。 公営住宅の建て替え事業につきましては、耐用年数が2分の1を経過した一団の住宅でなければならない等の条件を満たした団地につきまして、建設省の承認を得て着工となります。 都市の高度利用、快適な住生活の確保等考えた場合、建て替え事業による計画が最良であると考えております。 花園団地建て替え事業につきましては、平成3年度より平成7年度にかけまして既存の住宅54戸のものを92戸に建て替えするものでございます。当団地建て替え着工までには、何度となく説明会を開催いたしまて、入居者の皆さんの理解を得てまいったところでございます。 おかげをもちまして、何のトラブルもなく事業が進捗しております。また泉団地につきましては、県営住宅が平成5年度より平成10年度にかけまして建て替え事業が推進されます。 市営住宅につきましては、実施計画等にのっとりまして花園団地終了後、平成8年度より着工の計画でおります。建て替え後、現在の入居者につきましては、新住宅への優先入居が認められ、移転どきには補償をもって移転することとなっております。また、家賃につきましても傾斜家賃制度により、4年に限り減免の優遇措置が受けられます。1年、2年が普通の家賃の60%、それから3年目が75%、4年目が90%、5年目から通常の家賃に戻るということでございます。現在、昨年度花園団地を建てました1種が家賃が4万、2種が3万 5,000円というような状況でございます。 こういう中で、共益費につきましては水洗化になりますので合併浄化槽の維持管理費、また階段室等の電気代等が必要となります。また、花園団地の場合、1カ月当たり1世帯 3,000円程度の負担となっております。駐車場につきましては、1世帯1台を確保すべく、団地内に計画されておりまして、その料金につきましては花園、それから中込団地とも1カ月、1台当たり2,000 円を徴しております。泉団地におきましても、直していただくことになろうと思います。 高齢者対策につきましては、段差解消、階段室、浴室、トイレへの手すりの設置等計画がなされております。 また、高齢者の皆さんの1階への優先入居につきましては、今後検討をしなければならない課題だと考えております。 以上でございますが、よろしくお願いいたします。 ○副議長(鈴木宮夫君) 経済部長、小須田君。 ◎経済部長(小須田芳雄君) 観光農業の中で、リンゴのオーナー制度についての考え方についてお答えを申し上げたいと存じます。 この6月の定例会に補正でお願いをしているわけでございますが、その中で、農業振興の一環としましての都市農村交流促進事業におきまして、具体的に実施をしてまいりたいと考えているところでございます。 農村が活性化しまして、都市市民のふるさと志向にこたえまして、それぞれに不足する機能を相互に補完しようとする都市と農村との交流につきましては、近年になりまして県内でも数多くの自治体等で始められているところでございます。 佐久市におきましても、友好都市の提携等におきまして、幾つかの都市との交流は既に始められ、相当の年月が経過し交流の内容についても多様な形態の交流が進められているところでございます。 しかしながら、今までの取り組みの中では農村面における交流については、一部の農産物の物的交流にとどまるという中で、ほかの交流に比べて単発的であったわけでございます。 今後は、交通機能を生かした都市圏との交流を促進し、佐久市の豊かな自然環境と、そこで栽培される生鮮農産物等を積極的に紹介する中で、都市住民に開放し農村社会の活性化を図っていきたいというふうに考えております。 今年度の具体的な事業といたしましては、埼玉県の和光市を想定する中で交流を促進してまいりたいという考えており、その第一歩といたしまして、リンゴのオーナー制度の推進と佐久市、和光市それぞれで開催するところの農業祭に相互乗り入れをいたしまして交流を図ってまいりたいと考えているところでございます。 今後の方向としましては、これからそれぞれの市で交流推進委員という委員を委嘱する予定でございますけれども、それらの委員等の皆さん方を中心として、交流を深める中で次年度以降、さらに新しい交流の事業種目等も考える中で進めてまいりますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上でございます。 ○副議長(鈴木宮夫君) 29番、鈴木君。 ◆29番(鈴木茂男君) 雑駁な質問を丁寧に答弁いただきまして、大変にありがとうございました。 教育は百年の大計と言われます。ボディブローのようにゆっくりと着実に効いてくるものだと思います。よい結果として現れたならば、あらゆる面に大きな花が咲きまして果実を得られることは間違いないと思います。 重大な問題だと思いましたので、浅学も顧みず質問させていただきました。ありがとうございました。 それから、教師の資質の問題につきましても、私の質問の仕方も悪くてもう一歩でしたけども、やはり私も多くの思い出の先生がありまして、多くの教えをいただき、また叱咤もいただいて大きな影響を今でも受けております。 そんな意味からも、やはり私は先生というのは、一面昔はよく言われましたけれども、聖職者というか、だと思っております。そのようなことから、尊敬の意味も含めて質問したわけであります。 高校入試の問題、進学の問題につきましては、中学浪人というのは騒がれては、巷ではおりますけれども、実際にはないようでホッといたしました。高校進学というのは、現実的にはほぼ現在義務教育と言えるほどの状況になております。より高いレベルの進学を目標とした本人の自覚ある浪人というのはよしとしましても、相当の受験をしまして進学の門を閉ざされてしまうのは、この年齢の生徒には大変本人にとって重大なことであります。今までどおり、何とか入る門戸はなるべく広くと県の方、また高校へお願いしていただきたいと思います。 また、応募数の多い高校にはクラスの増設を要請し、理数科等の専門化の設置による多様化も進むようでありますが、また多様な選抜方法等も一層働きかけていっていただきたいと思います。 市営の住宅につきましては、先ほどもお話あったとおりで、特に問題なかったようなことをお聞きしておりますけども、要は、何人かの方とお話しまして感じたことは、住民の皆様と担当の方々の意思の疎通がしっかりなされていれば大丈夫なんだなということを感じました。 それにいたしましても、家賃が高くなって建て替え後、そこには居られないから民間の安いアパートへ引っ越さなければならないというようなケースだけは生じてほしくないと思っております。 どうか、住民の皆様の立場に立っての行政の対応をよろしくお願いしたいと思います。 また、農業問題につきましては、私も一応農業ということですが、自然を相手にしているだけでも大変でありますが、さらに農家がこのような形で消費者である人をも、人間をも直接相手にして、その上都会のレジャー感覚までまき込んで相手にしていくような、今までにない発想の転換ともいうべきものが求められているという点においては、このような観光農業というような方法も大きな意味があろうかと思います。 また、このような大きな発想の転換というようなことが、これからの日本の農業には次から次へと必要になってくるのではないかというふうに思います。 質問の角度が悪くてなかなか、それにしては丁寧なお答えをいただきました。どうもありがとうございました。 以上で終わります。 ○副議長(鈴木宮夫君) 鈴木君の質問は以上で終結いたしました。 ここで、午後3時10分まで休憩いたします。 △休憩 午後2時55分      ------------------------ △再開 午後3時10分 ○副議長(鈴木宮夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、高見沢秀明君の質問を許します。 16番、高見沢君。 ◆16番(高見沢秀明君) 代表質問に続きまして、一般質問も最終日ということで大変お疲れのこととは思いますが、よろしくお願いをいたします。 それでは、通告に従いまして質問をしてまいりたいと思います。 代表質問等と重複する件等もあるかと思いますが、初めての質問でありますので、よろしくお願いをいたします。 まず最初に、全戸水洗化の推進についてでございますが、広報佐久3月号に、平成5年度に進める主な事業の中に、全戸水洗化を強力に推進と、大きく掲げてありますことは、市民にとりましてまことに喜ばしい次第であります。 下水道は生活環境を改善し、快適な生活を送るため、また各種産業を発展させるためにも欠かすことのできない基幹的施設であります。その上、河川の水質等、自然環境の保全を図る上にも重要な意味を持っております。 さらに、全戸水洗化については、健康で文化的な生活を営むためにも最も多くの市民が望んでいる施設であります。1日も早い実現をお願いするものであります。 公共下水道は、佐久市と臼田町で昭和48年5月1日に設立、その後、事業認可等をへて工事に着手、昭和57年に一部供用開始がされたわけで、その後11年が経過しようとしていますが、公共下水道計画のうち、現在佐久市において事業認可区域は何%になりますか。また、事業認可区域の供用開始最終年度は平成何年になりますか、お尋ねいたします。 次に、農林水産省関係の農業集落排水事業、厚生省関係のコミュニティプラント事業、合併処理浄化槽設置整備事業と、国の補助事業は幾つかありますが、市としまして全戸水洗化を進めていく上で、今後どのような方法で実施していきますか。また、現時点の進捗状況と国の補助率についてお尋ねいたします。 2点目としまして、平成2年7月16日付の広報佐久に掲載のありました生活排水処理計画エリアマップについてでありますが、例えば公共下水道計画の対象となっていて、最近住宅化の進んでいるような地域において、たまたま道を挟んで行政区が違うために、地形的には全く同条件でありながら、片方は公共下水道、片方は他の方式となって、つまり地形的にはどちらも公共下水道のマップとするのが当たり前と思われるところがあります。 この際、現地にあわせてエリアマップの見直しをした方が、より効果的と思われますが、考えがありますかお尋ねいたします。 次に、10万都市構想に伴う幹線道路整備についてでありますが、佐久市は長期目標として10万都市の建設を目指しております。その実現に向けて、今後長野冬季オリンピックを目標に進む北陸新幹線を通勤手段とした人口の定着、増加策もよい方法と考えられますが、車社会の現在、まず道路網の整備ではないかと思います。 今佐久市を取りまく情勢は、3月27日には上信越自動車道の佐久インターチェンジまでの供用開始がされ、予想以上の交通量と聞いております。また、中部横断自動車道につきましても、清水市から甲府市をへて、佐久市からは上信越自動車道と合流させ、太平洋側と日本海側を結ぶ構想の中で、佐久、八千穂間が基本計画路線として昇格しました。 このような、高速交通網が完成することは、佐久市はもちろんのこと、周辺地域にもたらす影響は大なるものがあります。このように、大きな事業が導入され、明るい見通しができましたことは、市長さんを始め、関係皆様方のご苦労のたまものでございます。ご労苦に対し敬意と感謝を申し上げる次第です。 以上のように、高速交通網の整備が急速に進行しておりますとき、佐久市においても並行して都市計画道路、幹線街路の工事について、以前から進めてきた市街地を中心とした道路整備に加え、隣接市町村との連絡を加味、総合的に交通施設の整備を進めていただきたいと思います。 道路の整備により、佐久市は飛躍的に発展すると確信しております。そこで、都市計画道路の進捗状況と今後の計画についてお尋ねいたします。 以上で第1回の質問といたします。 ○副議長(鈴木宮夫君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 高見沢議員のご質問にお答えを申し上げます。 まず、全戸水洗化の推進でございますが、下水道事業につきましては、市民生活の根幹をなす基盤として全戸水洗化計画を打ち立てまして、これは私の公約でもございますし、一世の最重要課題の一つとして今推進しているわけであります。 都市化が進む中で、ともすれば後手に回り兼ねない自然環境の保全のためにも重要でございまして、最近ホタルの話題も耳にすることができるようになりました。これからも、市民の生活向上のために、厳しい財政の中にありますが、認可区域の拡大などの一層の努力をしてまいりたいと思っております。 細部にわたりましては、担当の部長からご説明申し上げますが、一番今高見沢議員が気にしておられる問題は、公共下水道の認可区域の拡大ということではないかと思いますが、現在この計画区域に対しまして、認可区域の申請というのは現在の計画区域の工事が約80%ぐらいまで進みますと、次のまた計画、認可区域の計画の申請が出せることになっておりまして、現在の計画区域の約66%ぐらいまで進んでおります。 したがって、80%近くなったときに次の認可計画への申請を出せることになるわけでありますが、幸い今佐久市はかなり建設省からも面倒をみていただいておりますので、予算も今かなり潤沢にいただいておりますが、残念ながら工事の方がむしろ間に合わないといううれしい悲鳴を上げておるわけでございます。 これからも、建設省の方から予算をいただき、早く工事をしていただいて、現在の計画区域が8割ぐらいまで達したところで、次のひとつ計画区域の拡大を申請しようと、こう思っておるわけでございます。 市内にまだ高見沢議員の地元の鍛冶屋とか、高柳、あるいは岩村田の方にもこれから拡大しなければならん区域があるわけでございまして、1日も早く公共下水道の方は、ひとつ現在の区域の工事を進めると。これが宿題でございますので、全力を挙げて取り組んでまいりたいと思っております。 しかし、市内全域ということになりますと、まだまだたくさん範囲がございますので、これからいろいろまた地元とも相談しないといけませんし、その点また十分意を尽くしてやってまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。 それから、今佐久市では現在建設省の事業でございます公共下水道、それから農林水産省の事業でございます農村集落排水事業、それから農業集落の排水緊急整備事業というのがあるわけですが、それから厚生省の事業でございます地域し尿処理施設事業、または合併処理浄化槽設置整備事業と、いろんな手段が、全戸水洗化のためにはいろんな事業があるわけでございますが、この下水道マップの見直しの今ご質問がありましたけれども、下水道法による事業認可を受けている公共下水道区域というのは、これは非常に困難でございますが、集落排水事業、あるいは合併処理方式については、地元区の考え方を考慮して見直しは可能でございます。 これは、細部につきましてはまた部長の方からご答弁を申し上げます。 それから、2番目に10万都市建設に向けて都市計画道路の進捗状況と今後の計画と見通しということでございますが、これも担当の部長の方からご答弁申し上げますが、まず、佐久市は道路は10年以上おくれていると。これはもういつも皆さんに言われることでございます。このおくれを1年でも早くと思って今まで私ども努力をしてまいりました。 141バイパスにつきましても、今いろんな方法で早くできるように県とも建設省ともご相談申し上げてますし、 254の平賀バイパスにつきましても、おかげさまで今年度から着工ということになってまいりましたが、とにかく道路というのは基盤整備の最大のものでございますので、ひとつこれからも全力を挙げて取り組んで、このおくれを取り戻してまいりたいと思っております。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 細部につきましては、また部長の方からご答弁申し上げます。 ○副議長(鈴木宮夫君) 都市開発部長、岩井君。 ◎都市開発部長(岩井和洲与志君) 高見沢議員の事業認可区域は全体計画の何%か、事業認可区域の供用開始の最終年度は何年度かという全戸水洗化の推進状況につきまして、ご答弁申し上げます。 公共下水道事業認可区域は、現在 994ヘクタールでございまして、計画面積 1,506ヘクタールに対してまして、先ほど市長から申し上げましたように66%となっております。 現在、事業認可区域 994ヘクタールの目標年次は、平成9年度となっておりまして、市長から申し上げましたとおり、大型事業も山積している中で、非常に厳しい状況の中ではございますが、目標年次に向かって鋭意努力してまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解をいただきたいと思います。 それから、10万都市構想に伴う都市計画道路の進捗状況と今後の見通しということにつきまして、お答えを申し上げます。 本市の都市計画道路は、30路線、総延長5万 7,672メートルが計画決定されております。このうち、平成4年度末で約2万 4,800メートルが改良済みで、改良率は約43%となっております。 現在、施行中の路線は県施行の都市計画街路事業で6路線、8カ所、市施行の都市計画街路事業で1路線、2カ所でございます。また、北部第一区画整理事業にあわせまして5路線、また、その他道路改良事業で2路線、3カ所が施行中でございます。 今後とも、県と連携をとりながら、街路事業を促進するとともに、土地区画整理事業を採り入れまして、土地基盤の骨格を形成する街路網の整備を積極的に進めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。 以上、状況報告をいたしました。 ○副議長(鈴木宮夫君) 経済部長、小須田君。 ◎経済部長(小須田芳雄君) 全戸水洗化のご質問の中で、経済部で所管しております事業について、お答えを申し上げたいと存じます。 種別とすれば、市長答弁したわけでございますけれども、1つは農林水産省事業の農業集落排水事業がございます。これは農村集落における汚水の処理を行って、生活環境の保全と農業用水の水質保全と機能維持を図り、公共用水域の水質保全を目的に、補助対象事業としているわけでございます。 事業対象地域は、農業振興地域の区域ということになります。国の補助率は現行では50%でございます。 次が、厚生省事業の地域し尿処理施設、通称コミュニティプラントと言ってるわけですが、これは各地域における公衆衛生の向上だとか、生活環境の保全を目的としているところでございます。 事業の対象区域は、地域単位、あるいは住宅団地単位としておるわけでございます。国の補助率は3分の1でございます。 同じく厚生省事業で、合併処理浄化槽設置事業という事業があるわけですが、これも水洗化による快適な生活の確保と生活雑排水の適正な処理による水環境の保全を目的としておるわけでございます。 対象地域とすれば、公共下水道の認可区域以外並びに共同処理施設の予定区域以外、あるいは別荘区域以外の地域ということで認められているわけでございます。国の補助率は、これもやはり3分の1でございます。 このように、大別して3通りの種類の補助事業で実施しているわけでございます。今後、全国的にこの下水道事業の要望は高まっている昨今でございます。国に早期の事業採択をお願いし、また地域に適した事業もあるかと思いますので、それらの補助制度も採り入れる中で、全戸水洗化を促進したいと思っているところでございます。 次に、全戸水洗化という実施の中での下水道マップの見直しの関係でございますけれども、市長答弁したとおり、集落排水事業については、下水道マップは基本構想として10年を見込んで策定したところでございます。 そういう中で、その後、個々の区単位の説明会等もやる中で、水洗化の早期実現の要望が高まってるわけでございます。そういうことで、下水道マップの見直しも必要かと思っているところでございます。 これは、あくまでも市長が申し上げたとおり、集落排水事業から合併処理浄化槽区域に変更するというような変更ということで、見直しということでご理解をお願いしたいと存じます。 以上でございます。 ○副議長(鈴木宮夫君) 16番、高見沢君。 ◆16番(高見沢秀明君) それぞれ答弁をいただきましたわけでございます。まことにありがとうございました。 第2質問をいたしたいと思います。公共下水道につきましては、先ほど答弁の中で事業認可面積は66%と、それから最終供用開始年度、平成9年と答弁をいただいたわけでございますが、そこで、今度は現在事業認可区域でない計画区域についてお聞きをしたいわけでございますが、特にこの計画区域、先ほど市長さんからもお話がありましたように、鍛冶屋、高柳ということが先ほど答弁の中で出ましたもので、あえて鍛冶屋、高柳ということで表現をさせていただきますが、この計画区域については、平成4年度では同じ行政区域でありながら、原地籍だけについては工事が済んだということでございますもんで、やはり同じ行政区域でありますもんで、早急に事業認可等にしていただきたいと思います。 また、この事業認可等についても何年ごろになるか、また工事着工についても何年後になるか、もしおわかりでしたらお尋ねをいたします。 また、都市計画道路について、先ほど答弁をいただいたわけでございますが、この都市計画道路の大沢・太田部線についてお聞きしたいわけでございますが、この大沢・太田部線につきましては、都市計画道路の中で佐久市の最南端に位置しております。そこで、早急に整備の方向で検討していただかなければならないと思います。この大沢・太田部線は、国道 141号バイパス、本新町交差点信号より県道中込・小海線の太田部までの延長 2,120メーター、幅員12メーターのうち、橋梁の延長が 220メーター、幅員 3.5メートルと、昭和37年3月に計画決定さて以来、31年が経過しておりますが、現在具体的計画がありましたらお尋ねするとともに、早期実現をお願いいたします。 以上で第2質問といたします。 ○副議長(鈴木宮夫君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 公共下水道の問題、私下水道組合の組合長をやってますんで、私の方からお答えを申し上げます。 現在、公共下水道の計画整備面積というのは 1,506ヘクタールあるわけです。その中で、事業認可区域というのは 994ヘクタールございます。したがって、ここからパーセントを出していただきますと66%ということになるわけです。それで、この 994ヘクタール事業認可区域の目標年次が、今平成9年度ということになっているわけであります。 そして、第2質問でございました計画区域の中で、事業認可になっていない区域というのは、まだ 512ヘクタールあるわけでございます。この 512ヘクタールにつきまして、現在の事業認可区域の整備率、先ほど申し上げた数字ですが、これがほぼ8割に達した段階で次の事業認可区域への拡大申請が建設省に対してできると、こういうことになるわけですね。 したがって、今の予定ではその 994ヘクタールが目標年次、平成9年度となってますから、今後建設省にまたお願いして、予算をたくさんいただいて、それで市内の工事業者がそれをみんなやってくだされば、平成9年度に終わることになりますが、もしもっと予算が獲得でき工事が進めば、大体8割ですから、7年度か8年度にはもう申請できることになります。 今ここで、鍛冶屋、高柳という話が出ましたが、何年度に次の申請をできますという話は、今ここで確約はできません。というのは、予算をいただいたその都合によりますから、そしてまた、次に事業認可区域にどういう地域が入るかということも、これから下水道組合の方で、いろいろ各地域の調整がございますので、今ここでちょっと申し上げるわけにはいかんわけです。もし予定なんか申し上げますと、いつだいつだと、今度は逆に催促されますので。ですから、恐らく平成7年度か8年度には次の事業認可区域の拡大の申請ができる。それが認可になりますと、もうそこから着工していいと、こういうことになるわけであります。 ひとつ、全力を挙げて取り組んでまいります。 道路につきましては、担当の部長の方からお答え申し上げます。 ○副議長(鈴木宮夫君) 都市開発部長、岩井君。 ◎都市開発部長(岩井和洲与志君) 第2質問の大沢・太田部線の建設見通しについてお答え申し上げます。 都市計画道路、大沢・太田部線は、本新町の国道 141号バイパスから取出町を通りまして、太田部の県道中込・小海線に至る、延長、先ほど議員がおっしゃられました 2,120メートル、幅員12メートルでございます。 このうち、千曲川に架設する橋梁部分の幅員は 8.5メートルで計画決定された野沢地区と中込地区を東西に結ぶ幹線道路でございます。都市計画街路事業は、現在建設省の都市局と道路局の申し合わせによりまして、用途地域内は都市局で、それから用途地域外は道路局において施行することになっております。 したがいまして、太田部側につきましては街路事業では採択できない状況でございます。 また、用途地域内の本新町、取出町につきましても、先ほどお答えいたしました進捗状況のとおりでございまして、多くの都市計画道路が施行中でございますが、新規の事業採択は大変難しく、実施時期の見通しはついていないのが現状でございます。 しかしながら、議員ご質問の路線につきましては、野沢地区と、また中込地区とを結ぶ重要路線でございますので、早期事業化に向けまして、精一杯努力してまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○副議長(鈴木宮夫君) 16番、高見沢君。 ◆16番(高見沢秀明君) ただいま、それぞれ全戸水洗化、それから都市計画道路について答弁をいただいたわけでございますが、やはり下水道については、先ほど7年か8年に申請されると、早ければということでございますが、この全戸水洗化について、特に市民は要望しているわけでございます。 また、計画区域のそれぞれの皆さんについては、公共下水道の計画区域であっても事業認可、また工事を着手、それから供用開始等についてはほぼ、ただいま答弁いただいて理解をしているわけでございますが、やはり計画区域、住民においては受益者負担、またそれぞれ下水道を入れることによって、住宅の設計等も立てていかなければならないということで、やはり計画区域であっても早急に説明会等をしていただいて、下水道貯金やら住宅設計等を立てていかなければいけないと思っておりますので、そういったことで、早めに説明会等をお願いしたいわけですが、その点について回答願えればお願いをしたいと思います。 ○副議長(鈴木宮夫君) 市長、三浦君。
    ◎市長(三浦大助君) 今工事が大分早まっております。いろいろ、この間も本来なら来年か再来年ということでしたが、ことし、今年度から一部供用開始ということになっておりましたので、かなり工事が早まっておりますので、もし地元で説明してくれという要望もございましたら、どうぞ下水道組合の方へ申し込んでいただきたいと思います。 そういう要望があれば、下水道組合の方で一応説明に行くことになってますが、ただ担当としては、いつやるとか、この地域がこの次になるとか、そういうことは申し上げませんので、その点ひとつお含みをいただきたいと思います。 ○副議長(鈴木宮夫君) 16番、高見沢君。 ◆16番(高見沢秀明君) ただいま説明については、それぞれ区からの要請があればいつでも出かけていって説明へという答弁をいただいたわけでございますが、実は3年ほど前に鍛冶屋区については当初来ていただいて、そのあと下水道貯金等についてご相談をしたいというようなことがあったですが、区も役員等がかわったために、話がそのままつぶれてしまったという経過もございますが、これからは区長を先頭にして、そういったことで、それぞれお願いをしていきたいと思いますもので、よろしくお願いをしまして要望にかえます。 次に、道路整備についてでございますが、この都市計画道路大沢・太田部線の計画については、私の方から提案を申して、それに対して何か理事者の方で答弁いただければと思いますが、これについては、橋梁から着工してはいかがかと考えます。この橋ができることによりまして、川東、川西の交流で活性化が図れることはできるし、例えば高柳にあります佐久技術専門校、佐久高等職業訓練校は川東からは通いにくい位置にあるわけでございますが、橋ができれば小海線太田部駅を利用しての通学も可能となるわけでごいざます。さらに、川西からは国道 244号線への接続が便利になり、高柳には現在、先ほど申した2公共施設のほかに水産試験場、鍛冶屋には佐久平環境衛生組合と、公共施設が多くあるのでございます。 そういったことで、橋を架けることによって佐久市の発展にも大きく寄与すると考えられます。まず橋を架けることが重要と考えます。 ただし、それについて橋につながる道路としましては、当面国道 141号線、臼田町境の取出の信号、これは西は大沢新田等へも直線で繋がっている道路でございます。 そういったことで、あれから入りまして高柳に入れば、現在施行中の幹線街路計画の高柳線があるわけでございます。そういったことで、それらの道路を通過して、佐久平環境衛生組合の北側道路等を利用することによって、橋を有効に利用したならば、佐久市の発展に大きくプラスになるではないかと思われます。 そんなことで、ご提案をいたしますが、もし提案ということでございますが、答弁等はできないということであればいいわけでございますが、考えがありましたらお聞かせを願いたいと思います。 ○副議長(鈴木宮夫君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) それじゃ私からちょっとご答弁申し上げますが、今ご提案ございました。これはひとつご提案として伺っておきますけれども、ただ前からありました大沢・太田部線というのは、私は実際問題として、あの狭い道路を拡幅すること自体、無理じゃないかと思うんです。 そして、訓練校もでき、今これは単なる話ではありません。佐久病院が現に 2,000坪、病院一部移転の話がございます。そういうことを考えますと、もうむしろ南回りにして、バイパスのような格好にして、むしろ将来つくった方がいいんじゃないかなと私は考えてます。 現在のある大沢・太田部線で、あの取出を通って鍛冶屋に抜ける道路は、多分不可能じゃないかなという感じをいたしております。 いずれにいたしましても、これからの佐久病院の出方、その他を見ながらひとつご提案として伺っておくと、こういうことにさせていただきます。 ありがとうございました。 ○副議長(鈴木宮夫君) 16番、高見沢君。 ◆16番(高見沢秀明君) ただいま提案として承っておくという、とてもよいご返事をいただいたわけでございますが、昨日の代表質問、一般質問等で全戸水洗化の問題、それから10万都市に絡んだ道路建設等については、それぞれ答弁がされておりますもんで、これ以上の突っ込みはしません。 そういうことで、私もこれから一生懸命勉強して頑張ってやっていきたいと思いますもんで、皆様方のご指導をお願いいたしまして、質問を終わりといたします。 ○副議長(鈴木宮夫君) 高見沢君の質問は、以上終結いたしました。      ------------------------ ○副議長(鈴木宮夫君) 佐久市大字平賀 3,489の4、高橋登さんから傍聴の申し込みがあり、これを許可しておりますのでご承知願います。      ------------------------ ○副議長(鈴木宮夫君) 次に、草間利夫君の質問をゆるします。 6番、草間君。 ◆6番(草間利夫君) このたびの皆様のお仲間入りをさせていただくことができまして光栄に思っております。 これから4年間、私は住みよい佐久市及び佐久市民のために日夜邁進していきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。 さて、このたびの議会におきまして、一般質問の機会を与えていただきましてまことに感謝しております。そして、私は最後まで緊張しておりました。どうもありがとうございました。 このところ、佐久市は物理的に多く変わり、そのもとである政治に期待が寄せられ、夢や希望が政治を通して現実の形となったことに対し、期待が大きくなった現れと思われます。 新幹線の佐久駅の決定、高速道路の開通、下水道などなどで、改めて政治の重大さと大切さを痛感いたしております。政治が佐久市民の生活にこれほどプラスに働いたときは今までに少なかったと思います。まさに天の時、地の利、人の和の三位一体のよろしきを得た結果と、市長初め先輩各位及び関係者の情熱のたまものと深く感謝を申し上げます。 選挙を通じ、市民の皆様と話をし、歩き、いろいろな意見をお聞きし、肌で感じたことを中心に、所感を述べさせていただきながら質問させていただきます。 そして、何より初めてなので、先輩議員、またいろいろな重複する場合がございますが、お答えをいただけない点もあろうかと思います。それはそれなりのお答えで結構でございますもんで、よろしくお願いいたします。 それでは、生活に密着した地区の問題からお聞きいたします。 第1は、佐久リサーチパークについてでございます。この案件につきまして、行政の皆様はその道のエキスパートとして全体像を知っておりますが、発生する諸問題を解決し計画を実行していると思われます。しかし、地元区民及び市民は、いつも疑問にぶつかり説明を聞き、その上で解決しながら全体像を肌で感じていくものです。 私もその一人でございました。今までは買収単価、丸裸の自然破壊とおぼしき状態の造成、災害の心配などなどです。しかし、この件は結果を見ることといたしまして、3つの質問をいたします。 1つは、市があらゆる機会にPRをしている佐久リサーチパークですが、誘致企業名の公表と進捗状況をお尋ねいたします。これは多分重複していると思いますが、ちょっと聞きたいことがあります。 それから次に、研究型開発企業群は、市内中心企業にも大きなインパクトを与え、Uターン、Jターンを誘発し、市内産業が21世紀を目指す活力となると市民は確信しております。また、期待しております。ともかく不況に強い開発型企業の誘致は地元との約束です。営業活動の結果をお知らせ願います。これは市がどの程度営業の努力をしたかということをお聞かせ願いたいと思います。 2つ目は、誘致企業への住宅対策でございます。 誘致企業は外からたくさんの家族を伴ってくるはずです。まして開発型で高度の技術を持った集団ではなおさらでございます。もちろん、地元の人たちの雇用も期待するところでございますが、住宅は早くから用地の取得に手を打たないと時間がかかるものです。誘致する側としても、不自然と思われますが、いかがなものでしょうか。 誘致活動が労多く効果の少ない原因とならないためにも、やるべきことだと思います。1万戸住宅政策とあわせてお答え願えれば幸いでございます。 また、土地利用計画ではリサーチパークに隣接する地域は、農村活性化住宅環境整備事業や新ふるさとマイホーム推進事業等による計画的な宅地開発を誘発するとありますが、具体的な計画がおありかと思いますので、お知らせ願いたいと思います。 3つ目は、リサーチパーク第2期工事です。 第1期の結果を見て考えると伺っておりますが、第2期エリア内には土地利用として別の考えを持っている人もおられます。このたびも、農振除外の申請がありました。第1期工事も最終段階になりました。地元及び地権者へは県の考えをはっきり伝える義務があると思いますので、お知らせを願いたいと思います。 今議会におきまして、小林茂太議員が質問した中におきましては、県はやる気がないというお答えをお聞きしてあります。しからば、佐久市はなぜその考え方を地元に伝えていないのかをお尋ねいたします。 第2は、田口のゴルフ場問題でございます。 常和区を初め、多数の区民と話し合ってきました。また、佐久市議会会議録を勉強させていただき、この件に関して、市長始め先輩各位のあたたかいご配慮に心から感謝申し上げます。 ご案内のとおり、この件は利害が真向から対立していることが原因で、一方的に不利益の常和区への事前の説明、協力依頼、それに伴う話が臼田町からなされていません。臼田財産区の長は町長と聞いておりますが、地元の新米議員である私も理解に苦しみます。 今月7日、常和区より再度ゴルフ場建設中止の陳情書が出されました。土石流危険渓流及び水源涵養保安林の指定を受けた地域であること。また田子川は暴れ川と古文書にも、また近年の記録にも新しいこと、そして貴重な動植物があることなどが主な内容でございます。 常和区民は、キティ台風のときに大きな災害を受けているだけに、水の怖さ恐ろしさは身にしみており特に敏感でございます。計算上はというご意見も確かにございます。しかし、災害は忘れたころにやってくるという格言もございます。 流域住民の気持ちはそれ以上のものがあります。この件は、県の環境評価準備書に対する佐久市長の意見書という最終段階に来ているように思われます。市長のご配慮は大変なことと思いますが、常和区民の心中察してあまりあるものがございます。区の総意が全面的に建設中止を求めておりますので、住民の声をよく聞いて対処していただきたいと思います。 また、臼田町を含めた関係者との話し合いに、常和区民も応じる必要があると思います。幸い、市長は現厚生省、そして環境庁の重責を果たされておられました。見識及び経験も抱負と信じております。この件に対し、あらゆる情報の提供と科学的データや豊富な経験に基づいたアドバイスをぜひお願いいたします。私も微力ながらお手伝いいたします。市長のご所見をお願いいたします。 次に、経済見通しについてでございます。 真面目に働きすぎの日本人が黒字をためすぎて、世界からまた一段と厳しく批判されております。企業は乾いた雑巾から水を絞り出すような努力の悪循環に陥っております。 金融面では、不良債権の重圧で、その償却にめどが立っておりません。いわゆる経済の動脈の銀行不況なのです。素人には経済は窒息しないかと心配しております。 また、国際収支の黒字は日本の一人勝ちを意味して冷やかに「あなたのテーブルは別ですよ」と、言われそうな日本の孤立が心配されております。日本もここまで来ると考え方、生き方の基本にメスを入れるか、しようがないように思います。 日本異質論や文化の相違とばかり言っていられないと思います。国民は景気はいつよくなるか望みを抱いておりますが、円高によりその生産拠点を海外に移している企業のニュースを見聞きするに及んで、産業の空洞化も一段と進みそうですし、地方の景気はいまだ深刻の度を深めているのが現状でございます。 空洞化がなければ円高は解決がつかないとまで言われております。市の最高責任者として、経済をいかに見通すかは市の財政と相まって最重要なことです。6月11日の新聞で、経済企画庁長官が景気は底入れにきたと言われておりますが、市長はいかに考えておられるか、国家予算等についてご所見をお願いいたします。 次に、産業の育成についてでございます。 この件に関しましては、通告の手違いを起こしまして空洞化と新産業の育成ということを重点にお聞きしたかったんですが、できないものでさわりを読まさせてもらって、できるところだけお答えを願いたいと思います。 上信越自動車道の開通により、佐久市は東京都心から車で2時間の距離となり、さらに今後の北陸新幹線の開通を考慮すれば、佐久市は好むと好まざるとにかかわらず、首都圏の一環の位置を占めることになります。これは、よきにつけあしきつけ、首都圏で起こる経済的社会的変動を受けることが多くなると思います。 既に、東京ではバブルが弾けてから貸しビルの供給過剰で、都内23区では50万坪の床面積が余っているといわれております。不動産の値上がりが極めてはっきりし、既に中小の不動産業者は多数倒産し、大手業者でも銀行借入金の利息を払っていられるのはむしろ例外的と言われるまでになっております。 日本全国のみならず、海外にまで広がった日本人の不動産投資ブームを支えてきた大手市中銀行も、それぞれ数千億とか、兆円の桁の不良債権を抱えており、多くの面での経済活動への貸し渋りが目立っております。 このところの不況と同時進行している円高は、佐久市の産業にも大きな影響を与えてきております。製造業を中心に、工業界は将来に大きな不安を抱いております。世界経済の中の日本は、製品が優秀であるがために世界を席捲しているわけでございますが、その先行きは楽観を許しません。 1ドル 110円が企業の経営を無視した玉砕レートといわれていたのが、今では 105円とか 104円台にまで進み、それを乗り越えるために佐久の末端企業にも例外なくコストダウン、納期の短縮、それに発注の減少という形で現れております。 仮に、この円高の壁を乗り越えたとしても、その先に展望が開けるかといえば、なかなか難しく、その風圧に耐える努力が輸出競争力をさらに高め、結果的には貿易黒字が拡大するというパターンで、自分で自分の首をしめるに等しい現状にきていると思います。 しかし、ここへ来て円高並びに日本での製造コストの値上がりのため、大手ハイテクのハードウエアの製造部門が相次いでアジア各国に向かわせて、空洞化が一段と加速されそうでございます。 これは、信州の過去30年の経済成長を支えてきた経済活動分野の成長がストップならず、消滅を意味するものと思われます。佐久市も真向からその対象となるものを考えざるを得ないと思います。 このような、佐久市をめぐる環境は、今後も厳しいものと思われますが、その中にあって、地域の雇用を確保し高い地域住民の生活水準を守るためには、市として対策を早め早めに講じていく必要があろうかと思われます。 既に、経済成長は期待できず、また出生率も低くなっている現在、佐久市も上信越自動車道の開通、中部横断道、北陸新幹線等で便利になってくる一方では、土地の値上がりで在来型農業では採算がとれなくなってきております。 一方、ハイテクの製造業でも採算がとれなくなってきております。これが空洞化の原因であります。人々を吸収し安定した郷土としての佐久市を建設しておかないと、税収も減り、市民生活として住みにくい街になろうと思います。 そんなことが起こらないようにするためにも、佐久市として従来の既存概念を捨てて、大都市の空洞化の第1次受け入れ先になり、さらに進んで土地の名産的な特色のある、ある程度大きな規模で、技術的にも高度で、労働集約性の高い複数種類の産業を、日本の最高のレベル、あるいは世界の最高のレベルを求めて定着させることが必要かと思います。 今の世の中で、私企業のみでそれを求めようとしても負担にたえきれないでしょう。行政が主導権を取ることだと思います。日本中、大多数の市町村が似たようなことを考えている中で、高価格労働力、多雇用、高利用土地にふさわしい産業の誘致は不可欠であります。 ぜひ早期に、市当局が主導権を持って新しい目で今後の佐久市の経済基盤の構築のために頑張ってほしいと思います。 幸いなことに、佐久市は高速交通網の整備が進んでいます。広い土地があります。また、10万都市構想の人口増対策が目玉となっております。佐久市として、そういう意味の開発も行われることでしょう。そして、産業の誘致には特に力を入れていただき、新産業の育成を図っていただきたいと希望いたします。 また、これからの佐久市のためには、知恵と経験が必要であると思われますので、佐久地区より優秀な人材が多数流出しております。各方面で活躍されております。それらの人々のボランティア活動を組織化するだけでも新しい知恵が出てくると思います。これらの人々に帰郷する魅力と環境を与えられる佐久市にしていただきたいと思います。 これからも、行政に負うところが特に大きくなります。産業育成のために、現在を把握し将来に備えるために、税収から質問させていただきます。 1つとしまして、産業別の税収と人口の割合はどうなっておりますかということです。 2つとして、税収により財政を賄っている現在、税収の多い産業というものは佐久市に適している産業と考えられるでしょうか。もしそういうことが考えられるならば、その育成をいかように考えておりますか。 3としまして、産業もたくさんありますが、このたびは時間の関係もありまして、商業、工業、観光業ということで考えてみたいと思います。海辺には漁業があり、農村部には農業と地域に適した産業がたくさんあります。どこの市町村にも主たる産業がございます。また力も入れております。 佐久市においては、商、工、観光を一つの課にまとめておいてあるのはいかがでございましょうか。自主財源を育てるという意味からもお考えをお聞かせ願いたいと思います。 次に、農政懇話会の提言についてお聞きいたします。 提言集を読まさせていただきましたが、素晴らしい内容です。しかし、そうでないという人も方々にございます。農業は投資効果の悪い産業でございます。巨額の資金がかかる割合に、回転率が悪く、その上育成に時間がかかります。その方針を誤るわけにはいきません。 したがって、収入の上から見た中核農家、兼業農家とか、また提言にございます完全制御型ハイテク植物工業などのシミュレーションをつくることを希望いたします。 幸い、市の中にも専門のソフトを組める人材がございます。こういう人にお願いしまして、ぜひ農業という長期的に、10年ぐらいのスパンで見た、あるいは20年ぐらいのスパンで見た農業、そのときの人口がどうなっているかというようなものを、すべて組み込んだソフトをつくってもらいたいと思います。 農業後継者育成のためにも、また提言もよく理解しながら, あすの農業のためにも計数的な考えを持つべきだと思います。よろしくお願いいたします。 次に、農業は佐久市の基幹産業と市長は位置づけております。東京にない佐久市の魅力を生かした都市づくりの骨格の重要な部分と思われます。東京にない佐久市固有の農村文化は、農業に対する市長の人生観であり、哲学にも及んでいるように思います。高度成長社会に対する警鐘のようにも思います。農業の基幹産業としての位置づけをお尋ねします。 しかし、農家がつぶれる。宅地として売りたい。あるいは農協にお願いしても1反歩1俵というようなお話も伺っております。その点も含めてお答えを願えれば幸いでございます。 次に、佐久平と佐久市の役割ということについてでございます。 高速交通網の幕開けとともに、佐久市も佐久平の中心的色合いを濃くしてまいりました。佐久地域に多大な影響を与える新しい幕開けもそう遠くないと思われます。 さて、佐久市には佐久市のみの行政と佐久平を中心として考える立場と、二面を常に持ちあわせております。それが10万都市構想と20万都市構想でございます。 前者は、佐久市で第二次総合計画にもございますように、13万人が許容できる中で10万人という密度の問題でありますし、後者はエリアの問題でございます。各市町村には顔があり、独立した考えを持っているので、20万というような構想は早急には大変と思います。 しかし、上信越佐久インターも新幹線の駅も佐久市というより佐久平の拠点のようにみえます。また、利用という面では佐久市民もさることながら、周辺市町村の方が利用しやすい地形にあると思います。市長も心配しておりますように、インターから出てくる車は80%小諸に行っちゃうと、こういうことも言われております。 また、建設に当たって駅前用地なども含めた関係事業費は 100億円を越えると、14日の議会で発表をお聞きしました。駅1つでもこの現実です。ましてや、佐久市は平尾山スキー場、厚生年金の施設、またJOCの施設の問題、その他広域的な、しかも大きな計画があります。 今行政は何ひとつやるにもお金がかかります。まして行政は限られたお金を効率よく市民のためにとなると、どうしても物を大きく広く考える必要があると思います。 幸いなことに、交通体系、人口分布、地理、地形が佐久平は一つの地区と見られます。佐久平全体を考えると、後々の構想として15万とか20万都市として、周りの市町村との合併合意を考えるべきだと思いますが、いかがなものでしょうか。 もともと20万都市構想としてまとまるということは、なかなか大変でございますが、2つの考え方がございます。 まず、周辺市町村の合意を取りながらまとまる方法と、佐久市が中心都市として実績を積み重ねながら、その過程で合意にこぎ着ける方法です。私は多分後者になると思います。 魅力ある佐久市づくりの1つとして、国の出先機関である社会保険事務所と職業安定所を含めたものを佐久市に建設することはできないものでしょうか、ご意見をお伺いいたしたいと思います。 南北に長い佐久市全域のために、利便性を考えて交通はJR、車、バスの乗り入れのできるところがいいと思います。できることなら、駅ビルをつくってもらって、そこのところに入り込めれば一番いいと思います。 若い人からお年寄りまで、つまりヤングからシルバーまでが就職から年金までできる。こんな構想をひとつ考えてみていただきたいと思います。 そんなことを1つずつやることも、佐久平の中で佐久市の役割と私は思います。市長は佐久平の佐久市の役割をどのようにお考えかご所見をお伺いいたします。 以上もちまして、第1回の質問を終わります。      ------------------------ ○副議長(鈴木宮夫君) 佐久市大字常和2858、水間明彦さんほか2名から傍聴の申し込みがあり、これを許可してありますのでご承知願います。      ------------------------ ○副議長(鈴木宮夫君) 市長、三浦君。 ◎市長(三浦大助君) 草間議員から盛りだくさんのご質問をいただきました。 まず、最初のご質問、リサーチパークからお答えを申し上げてまいります。 佐久リサークパーチのご質問についてでございますが、佐久テクノポリス開発計画におきます中核工業団地として、これはもう21世紀を展望した技術、自然と調和のした研究開発型企業を中心とする場所であります。 これは、当初から地元対策委員会を始めといたしまして、関係者の方々に大変なご尽力ご協力をいただいておりますが、草間議員ご案内のように、リサーチパークの造成工事は県営事業で施行されまして、7月末での竣工の予定工程も順調に今進捗をしております。 企業の選定につきましては、信政会の代表質問でもお答え申し上げましたように、6月の県議会以降に選定されるということを伺っております。 そして、第2期工事の見通しというご質問ございましたが、これはまた私係の方から、県のいろんな情報をまだ伺っておりません。今のところまだ計画はないというふうにだけ伺っておりますけれども、まだ県の詳しい報告は私まだ係の方から伺っておりませんので、また後から担当の部長の方からお答えを申し上げます。 そして、土地利用計画を考える中で、リサーチパークの住宅施設の考えを聞きたいと、こういうご質問がございました。これにつきましては、私も当然住宅の整備ということも、あわせて当初から考えなければいかん問題だったわけです。 実は私、企業誘致で東京で廻っておりますときに、企業の社長さん方が実に佐久をよく調べておりまして、リサーチパークは出来るけれども、なかなか佐久には高等学校から理系に進む人が少ないですね。確かに私も北高のころ、仲間はかなり理系に進んでおりました。しかし、今聞いてみますと、ほとんど文科系でございます。そういうことを、よく東京の会社の社長さん方調べておりまして、もしそういうところに出るにしても、こちらから技術者を連れて行かなきゃいけませんなと、そういう住宅のお世話もしてもらえますかと、そういうお話を聞きまして、なるほどよく調べてあるなあと思って帰ってまいりましてから、やはりこういうものは住宅対策も一緒にやらなければだめだよということもありまして、ひとつこれは、これからの住宅対策の中で含めてやっぱりやっていかなきゃいかん問題であると思います。よく心していきたいと思っております。 それから、田口のゴルフ場の問題でございます。 平成2年の2月に長野臼田観光株式会社、この会社が計画いたしまして、臼田町の田口ゴルフ場の建設反対佐久市常和期成同盟会が農薬の汚染、また災害の危険を受けることが予想されるといたしまして、ゴルフ場建設中止を求める陳情を市の議会に提出をされました。それが平成2年の2月26日であります。 平成4年の9月8日になりまして、ゴルフ場の計画地、下流の田子川と滑津川流域にある常和、太田部、平賀、中込地区、ここまで広まりまして、15名の区長連盟で建設反対の意見書が県へ提出いただきたい旨の陳情書と建設反対の議会決議の請願書が市と市の議会に提出されたわけであります。 そして、平成5年の6月7日に臼田町田口ゴルフ場建設反対佐久市常和期成同盟会が災害の心配があるということで、建設計画が中止となるように配慮を求める陳情書を、また市と市の議会に提出をされております。 一般論として、地域開発というのは地域の活性化のために必要なことだと私は思っておりますが、しかし、それはあくまでも地域の皆様方の合意を得て進めるのが基本的なやり方だと考えております。 今回の場合、計画地下流側の地区が合意する段階に至っていないわけでございまして、まずは事業者側が誠心誠意話し合っていくべきじゃないかと思います。 地元の区が挙げて反対している以上、私も賛成するわけにはまいりませんから、平尾山のように、地元の区がみんなでやってくださいと、こういうことなら大いに賛成いたしますけども、区が地元挙げて反対だと、こういうことでございますので、地元の区民の意見を私は今尊重して賛成するわけにはいかないと、こう申し上げるわけでございます。 この計画に関する環境影響評価の手続きは、県で進められておりまして、防災面等の技術的なことは、長野県環境影響評価技術委員会で現在審議されております。市は県から環境影響評価準備書に対する意見を今求められておりますが、地元区民がゴルフ場そのものに反対ということでありますので、区の意思を尊重して、その意向を県へ伝えていきたいと思っております。 特に、ここで問題になりますことは、ゴルフ場そのものをいらないといってることでありまして、環境影響評価の科学的データを評価する、これはもう以前の問題でございます。 したがって、私は現在は区の皆さんの意見を尊重すると、こういうことで賛成というわけにはまいりません。 そして、この間臼田の町長さんが見えました。しかし、私はこう申し上げたんです。「市へ来る前に、まず何で地元へ先に行かれないんですか。地元へまず町が行って、地元の人たちの意見をよく聞いて、こちらの市にやってくれというんじゃなくて、まず臼田の町が動くのが筋ですよ」。そしたら町長さんが、新しい町長さんですが、「今までは余り町が動かなかったけれど、これからひとつ区の方の意見も聞いてみたい」と、こういうことを町長さんはおっしゃってましたので、少し様子を、これも見なければなりません。これは臼田が設置することでありまして、あまり佐久がとやかく人の地域の領域のことまで踏み込むわけにはいきませんので、ひとつもう少し様子を見守ってまいりたいと思います。 現時点では、くどいようですが、地元が反対している以上、市として賛成するわけにはまいりませんと。それだけ申し上げておきます。 それから、その次の問題が大変、これは難しいご質問をいただきまして、経済見通しのお話でございます。 草間議員は今まで佐久平の不動産協会の会長さんというお立場で、経済という問題には一番詳しい方にご質問を受けますと、私も足がふるえますけれども、ご質問ですので、これは国の予算の概況とあわせてご説明申し上げますが、平成5年度の国の当初予算につきましては、もうこれは議案説明でもご説明させていただいておりますので、予算の特色だけ申し上げますと、一般歳出の徹底した見直し、それから合理化に努めて、特に経常経費については厳しく抑制したと。 その一方で、景気や国民生活の質の向上への配慮などには財源の重点的な配分に努めたと。そして前年度比 3.1%増と、こういうことになっておるわけであります。 一方、景気に十分配慮することとして、公共事業関係費につきましては6.3 %増の高い伸びとなっております。地方財政対策における地方単独事業の積極的な推進を図って景気対策の効果を発揮するよう、国予算が編成をされました。 また、政府は日本の経済を内需を中心とするインフレなき持続可能な成長経済へ円滑に移行させるために、現在の不況に対する景気浮揚策として、当初予算を成立直後に総合経済対策を決定したわけであります。これはもう草間議員ご案内のとおりでございまして、総額13兆 2,000億円で、昨年度を大幅に上回ります過去最大のものでございます。この総合経済対策を盛り込んだ補正予算が2兆 1,887億円でございまして、6月8日成立いたしました。今後、この経済効果を私ども期待しているということでございます。 しかし、次に経済の見通しでございますが、今までの経済は62年から長期にわたって高い成長を続けてきたわけでございますが、設備投資、耐久消費財等の大型ブームが続きまして、この間、資産価格が高騰いたしました。いわゆるバブルが発生したわけでございまして、これが崩壊したことによって、平成2年の末ごろから経済のテンポが減速を始めました。その後、低い成長へと移行してまいりまして、調整過程に入ったわけでございます。 このような状況の中で、平成3年7月以降、6次にわたる公定歩合の引き下げを行いまして、金融政策を行うとともに、昨年3月に公共事業の施行の促進を内容をする緊急経済対策、また8月には内需の拡大を図るための総合経済対策を実施いたしまして、さらにことしになって、先ほどご答弁申し上げましたが、現在の不況に対する景気浮揚対策として新総合経済対策を決定したわけであります。 わが国の経済を内需を中心とするインフレなき持続可能な成長経済へ円滑に移行させるための施策を推進したということになっておるわけでございます。 こうした中で、本年度の上半期におけます公共事業等の施行につきましては、国が契約見込み額の割合を75%、県が80%とすることと決定しておりまして、佐久市におきましても、事業の促進、早期発注の観点から、80%以上を目標に予算執行するよう決定してございます。 したがいまして、今後の経済の予測は非常に難しいわけでございますが、経済企画庁の6月の景気動向指標では、日本経済は調整過程であって、総じて低迷しているものの、回復に向けた動きが現れてきており、景気はおおむね底入れしたと判断されると、こういう見解をつい最近経済企画庁が表明したばかりでございます。 私どもとしては、これからじゃ景気が回復が図られていくのかなと大いに期待したいところでありますけれども、私はそうはまいらぬ、きのうも池田議員のご質問にお答え申し上げましたが、もう今まで何回か景気の低迷があったわけでございますが、もう財界は挙げて、経済界は金利を下げろ、公共投資をやれ、あるいは所得減税をやろう、もうこの大合唱で今までしのいできたわけです。 しかし、今までは景気の低迷に対して、例えば企業なんかの例を見ますと、景気が低迷してくると3K削減と申しまして、交際費、交通費、そして広告費、この3つを削減しただけである程度景気の低迷をしのいできたわけでありますけれども、いよいよ設備投資の繰り延べとか、最近もう雇用調整まで始まっているわけです。人件費に手をつけたということは、これは本当に私は異常な事態になってきたと思っております。 そして、しかも先ほど議員ちょっとご指摘になりました貿易黒字の問題、今年度の予測が 1,500億ドル、 1,500億ドルの貿易黒字なんてことになったら、私はもう世界の貿易システムめちゃくちゃになってくるんじゃないかと思います。もう各国保護貿易主義なんてことになってくると、本当にもう日本孤立状態になってまいります。しかも、1ドル 104円。これは本当に私も大変な事態が来たなと思っておりますが、それで先ほど申し上げました去年の3月の5兆円の公共事業の前倒し、そして去年の8月の10兆 7,000億円の総合経済対策、そして、先ほどの13兆 2,000億円の新総合経済対策、こうやって手を打ってきましたが、私はこれではだめだと、私の経済的な見通しというお話ですので、私の考えは、これじゃだめだと思ってます。もう通常予算レベルでも1年に43兆円、これは地方財政を含めてでございますが、公共事業を行っているわけであります。しかも、日本のGNP 450兆円の中の60%は個人消費で持っているわけです。そして20%が民間の設備投資、そして15%が公共事業費、あとの5%は政府の最終的な消費と、ここから国家公務員の給与なんか含まれてますけれども、この10%や15%の公共事業をいじっただけで、私はこの不況の低迷が回復できるとはとても思いません。やっぱり60%のこの個人消費を伸ばすことが大事ではないかと思うんですが、ただ今、私いろんな会合に呼ばれていって、いつも申し上げるんですが、この中に去年1年間で10万円の買い物をした方いますか、手を挙げてください、と言いましても、1人も手を挙げる人がいません。それだけもうみんな今、買うものがないわけです。 20世紀の技術革新のいろんな製品というのは、もう全部私ども買っちゃって、もう新しくほしいものがない。21世紀に何か出てくるだろうかと。バイオテクノロジー、エレクトロマイクロニクス、光通信、話では聞きますが、まだ私どもの身の回りでどういう製品になっているかわからんわけであります。 こういうものが21世紀に入って、本当に私の身近な、身の回りの身近な製品になったときに、初めてまた景気が浮揚してくるんじゃないかなと。 ですから、私はしばらくこの不景気の状態というのは、もう世紀末現象として、これが本来の景気じゃないだろうかと。よくそういうことを言われてますけれども。そしてこの不景気をしのぐためには、もうきのうもご答弁申し上げました。今までやってきたケインズの経済学じゃだめなんだと。あのオーストラリア出身の大蔵大臣やられましたハーバード大学の教授か何かやっておられたですね。シュンペーターの経済学に切り替えていかなきゃだめなんじゃないかと。そしてもう、これから人の真似をしたってだめなんだよ、ということで、さっきパラダイムなき時代に入ったと、本当にそのとおりだと思います。 ですから、もうこれから財界も、ソニーの井深さんとか、松下さん、ああいう人の抬頭をみんな待ち望んでいるわけですね。やっぱりもうこれから、創造的破壊で、本当に新しい発想でいかなければ、この不景気は乗り越えられないぞと、こういう感じでございまして、ひとつ長くなりますから、この説明はこの程度にいたしますが、私はこの不景気はしばらく続くんじゃないだろうかと、そう思っております。 もし間違って、私の意見が間違ってよくなってくれば、それはそれに越したことはありませんが、私は今ご質問いただきましたので申し上げますが、そういうふうに考えております。 それから、産業の育成につきましては、これはさっき産業の誘致というお話ございました。あとは担当部長からお答え申し上げますが、やっぱり私はここで創造的破壊で、本当にすべて新しい発想で、新しい産業を興さなきゃだめだと思うんです。 これまた、具体的に今申し上げる時間がざいませんので、申し上げませんが、私いろいろ考えありますが、新しい産業を佐久市に私は興すべきじゃないだろうか、そう思っております。 それから、基幹産業としての農業について、なぜ農業が基盤なのかというご質問だろうと思うんですが、私はもうこれは前々申し上げておりますように、これは私の持論でございまして、自給率は堅持、日本の食糧自給率は100 %堅持しなければいかんというのが私の主張でございまして、それがまずもとになりまして、そのためには、佐久はこれから都会文化とも非常に交流が激しくなりますが、都会をそのまま持ち込まないで、農村文化を堅持しようと。 ですから、これから農村文化となりますと、観光農業、健康農業、本当に私は市民、総市民総農業という格好でやってくべきじゃないかと思うんですがね、これは健康対策上。しかもこれはまた、高齢化対策への非常に重要な施策の1つでもございます。 そういう意味で、私は佐久の基幹産業は農業だよと、こういうふうに持っていきたいと思っております。 それから、10万都市構想と20万都市構想の問題でございますが、まず10万都市構想、それで草間議員おっしゃるように、やっぱり私は佐久平1つだと思うんです。今小さい境界をみなん抱えてやっていく時代じゃ、これからなくなってまいります。 水の問題しかり、道路しかり、福祉問題しかり。やっぱり福祉施設なんていうのは、もう小さいものでその村の非常に高齢化何十%なんていう高齢化社会を支えていくためには、1つの村じゃとても私はできない話だと思うんですよ。やっぱり福祉なんかも、これから広域的に、みんなで助けあってやっていかなきゃいかんと思うんです。 ここにできました流通団地は、この地域全部の、それこそ20万構想の流通団地でございます。こんなのをてこに将来の佐久平は1つ、これは私の夢であります。 そういうことを、そしてその10万都市に持っていくための合意は、先ほど前者か後者かという話がございましたが、私は後者だと思うんです。やっぱりみんなで話し合って合意しながら持ってくべきじゃないだろうか、そう思っております。 そして最後に、国の出先機関の社会保険事務所の話がございました。これはいつか不動産協会で草間議員と私ちょっと話し合ったことがあると思うんですが、実はこれは、私も同じような考えを持っておったんです。それで、これから年金相談というのはすごいですから、小諸がもう年金相談いっぱいなんです。ぜひあれを分けて、佐久に持ってきてくんないかといって、私当選して何か国の機関がほしいなと思って交渉に行ったんです。そのときに、これもいちいち接触をしなきゃいかんわけですね。それで、いじったばかりで、とても今増設というわけにはいかない。それじゃ何かという話がふくれあがっていって、厚生年金の施設に話がなっちゃったんですよ。なってよかったんですが。しかし、私はこれからやっぱり草間議員がおっしゃるように、これは今すぐできるかどうかわかりませんが、これからやっぱり年金相談というのは、高齢化社会に来ると、ますます必要になってまいります。 しかも、これからの職業安定というのはシルバー産業でございます。そうなりますと、やはり車よりも、例えば今、駅ビルという話がございましたが、小海線で来て、駅へ上がればそこで年金相談もでき、職業相談もできなんていうのは、私は実は理想的な姿じゃないかと思います。 それは、今の段階では夢であって、ひとつまた草間議員、もしそういう夢が草間議員にもございましたら、ひとつ一緒になって、そういう方向に私は持っていくということは、これはもう佐久のために非常に必要なことなんじゃないだろうかと、私もそういう夢を持っておりますので、これはそういう夢というお答えで今やらせていただきますが、お答えさせていただきますが、ともかく今、これはまだここでしゃべると、なかなか公約ということにつながってまいりますが、草間議員からのご提案ですので、私も大賛成、夢としてひとつこれからできれば育ててみたいなと、こういうことでお答えにかえさせていただきたいと思います。 それじゃこれで以上でございます。 ○副議長(鈴木宮夫君) 6番、草間君。 ◆6番(草間利夫君) いいお答え、どうもありがとうございました。 時間がなくなってしまったもんで、私の方から少しまた所感を述べさせてもらって、時間があったところでまた関係の部長さんにお願いしたいと思います。 今市長申しましたように、とにかくこれからの世の中は、今までとちょっと違うということで、たまたまこの間、半年ほど前なんですが、私もそんなような短い論文を読まさせてもらいました。これは、滋賀県の佐伯教授という「私の新資本論」というのでございますが、この中に資本主義というのは、欲望を商品化し、そして無限の利益を追求するという定義づけをしましてなってるわけです。 じゃ今どうなっているかというと、やはり大衆消費がぶつかったと、それから欲望の開拓ができなくて、やはりそこの壁にぶつかっていると。だから今市長言われたことと全く同じだと思います。 そんなようなこともございまして、日本の今黒字がたくさんできているということにつきましては、この間経済新聞に載っておりましたが、これは日本経済のたくましさの証ではないんだと。むしろ日本経済が80年代後半から目指してきた内需主導型への構造転換が達成できない印なんだと。いわゆる日本は怠けていると、こういうことでございます。 こういう文化をとにかく各国へ輸出していると、こういうことで、日本はどうもテーブルは別だと、かつてのABC包囲陣になっちゃうんじゃないかと、こんなことを心配しているわけでございます。 そこで、新しい産業ということで、ひとつ要望でございますが、聞いてもらいたいわけなんですが、6月8日の新聞で、通産省は産業空洞化ということをショッキングに伝えております。これは海外進出企業の行動指針で、貿易黒字の拡大抑制に基づき、調達を海外で拡大する要請が出ております。そして、東南アジアのような部品調達を海外で行えと、こういうことでございます。 産業が十分発達してない地域におきましては、現地企業への技術移転や資金面を含めた支援を進めるべきだと。ということで、佐久市におきましても、雇用が本当に産業が空洞化し、雇用が調整局面を迎えると考えられると思うんです。 したがって、その受け皿というものを、これから市の皆さんも真剣に考えてもらえないと、やはりここのところは大変だと思います。 そんなことから、ナショナル・トレーニングセンターの話が急浮上してまいりました。私はこの問題につきましては、やはり産業育成、雇用という面からの新しい産業の育成ととらえて考えたいと思います。 それで、このまず利点としましては、ご承知だと思いますが、新しい雇用がヤングからシルバーまで生まれるということ。それから日本には唯一の施設であるということです。それから全量が消費の産業であるということ。恒久的なものであると。それから人口の定着率が見込まれて波及効果というものが素晴らしいものがあると、それと、先ほど市長が申しておりましたが、佐久市には観光の目玉がまだ育ってないと、こういう面におきましても、とにかくトレーニングセンターということと、平尾山ということでは、これは比べてもちょっと桁が違うと、こういうことで、すべての鯉祭りから始まって、コスモス街道から、すべてのものが有機的につながるんだと。新しい産業の育成のためには、どうしてもほしいものの1つだと思います。 以上のように考えますと、佐久市及び周辺に及ぼす波及効果は相当のものがあると、それから財政的見地からして、もし許されるならば、何とかして誘致してもらいたいと。 そして、佐久市の問題でございますが、これは佐久平の問題として都市間競争に負けないように、是が非でも誘致してもらいたいということを熱望しているわけございます。やはり、自主財源確保という面から、すばらしい施設であると思いますので、お願いいたします。 それから、市民の皆様から要望がきているもので、ちょっとこれを発表させてもらいたいわけなんですが、佐久リサークパークでは、来年大学を卒業する地元からの出身者の親からのものですが、企業名をぜひとも早く知りたいと。今度の就職活動にあわせたいんだと、こういうことでございます。やはり東京へ出てみたら、生活する場所ではないと、田舎へ帰ってやっぱり生活したいんだと、こういうことです。 それから、2つ目には地元企業で相当高い技術を持っている経営者からなんですが、企業名をぜひ知らせてもらいたいと。地元の営業活動をして、自分の企業がその新しく来てくれる会社から仕事がもらえるかどうか、これを真剣に検討したいんだと。こういうことでございます。 それから、そういう問題につきましては、地元の人は市の方針を歓迎しておりますし、希望は1日も早くかなえてやりたいと。そして、これが佐久リサーチパークが目指す地元へのインパクトだと、こういうふうに思うわけでございます。 それから、住宅問題でございますが、茅野市はかつて4、5年前なんですが、佐久市と同じように、上原山開発とか、いろいろの工業団地の分譲を行いました。これにつきましては、やはり住宅団地を同時造成しまして、入居企業に歓迎され、大きい一流企業からはじめて、満杯に入居が終わっております。それは新聞にも報道されて、皆さんもご承知でおりますが、私も行ったことがございます。 そんなようなことからしまして、これから佐久市というものは本当に重大なところに来ていると、かように思います。 時間がないもので、これで言いっぱなしでございますが、私の質問にかえさせてもらいます。 どうもありがとうございました。 ○副議長(鈴木宮夫君) 草間君の質問は以上で終結いたしました。      ------------------------ ○副議長(鈴木宮夫君) 以上もって本日の日程は終了いたしました。 本会議はあす18日午前10時再開の上、議案質疑を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 ご苦労さんでした。 △散会 午後4時49分地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。    佐久市議会議長    工藤秀一    佐久市議会副議長   鈴木宮夫    佐久市議会議員    上原 泉    佐久市議会議員    金井 昭...